夏の風物詩「じゅんさい」のおいしさ大発見。
淡泊な味とのど越しが珍重されるじゅんさいは、昔は全国の沼に自生していたようですが、
今では東北のごく限られた地域で栽培される程度になってしまいました。
夏の訪れが例年になく遅かったつがる市でも、5月末からじゅんさい摘みが行われており、
この日はこの道一筋のベテランの方が、じゅんさいには種類があることを教えてくれました。
ここ津軽のじゅんさいは、大産地秋田のそれとは色も性質も異なるのだそうです。
その方曰く、
「津軽のじゅんさいは、全体が青々としている青じゅんさい(他産地のものは赤味が混じる)。若芽の周りについたヌルと呼ぶ寒天状の粘液質がほかより豊富で厚い。」
摘み取ったじゅんさいは町内の加工場で商品化されています。
加工(ボイル)したじゅんさいは一年中食べられますが、
本当に食べてほしいのはこの時期しか食べられない”生”のじゅんさい。
青々とした若芽の鮮やかさ。澄みきったヌルのぷるぷる感。新鮮な香り。
食わず嫌いだった過去を悔いるほど衝撃的なおいしさでした。
三杯酢で食べるのが最も一般的ですが、ご当地には「じゅんさいラーメン」もあるそうです。
じゅんさいがおいしいのは分かったけれど・・・。う~む、食べてみたいようなみたくないような。
by 義人
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