焼酎ブームも落ち着きを見せ、今では定番となった本格焼酎。少し前までは右を向いても左を向いても「芋」だらけでしたが、この頃は様々な原料にも脚光が浴びるようになってきました。
そんな中でも異彩を放っているのが吟醸粕取焼酎。
吟醸酒を造る課程で作り出される吟醸粕のみを原料に作られるもので、他の焼酎とは一線を画した鮮烈さが特徴です。
十和田市にある鳩正宗は、”八甲田おろし”という銘柄を主力に、清酒鑑評会やモンドセレクションでも安定した評価を得てる酒蔵ですが、ここで昨年から作り始めたのが吟醸粕取焼酎「稲本屋利右衛門」です。
創業者の名前を冠したというこの焼酎、大吟醸クラスの吟醸香を放ち、一口含んだときの鼻に抜ける香りとまろやか味わいは吟醸酒そのものなのに、33℃という高めのアルコールと蒸留酒ならではの切れのせいか後味すっきり。
食後酒としていただくのが一番適しているようです。
ワイン(=醸造酒)の搾り粕で作る蒸留酒「グラッパ」をモチーフに、和製スピリッツとして位置づけられたこのお酒はデザインにも凝っていて、グラッパボトルのシルエットと上品なラベルがかなりお洒落です。
残念ながら小売りはされていませんが、青森県内では鳩正宗を置いてある飲食店などで取り扱っているようです。
東京でもアトレ品川の”the ZEN”など幾つかのお店で飲めるようです。
今年も新酒ができると聞いているので楽しみです! YOSHIHITO
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