黒石やきそば3 初めて聞くこの名前。なにっ?
マルタフルーツストアで黒石焼きそばの原点に触れ、そのあともう2軒立ち寄り、だいぶお腹がぱんぱんになってきて、そろそろヤバイと思いつつ、この日のクライマックスはココと決めていた「食堂妙光」へ。
ちょうど黒石の農業試験場の手前にあるお店。
午前中のマルタはりんご試験場、こちらは農業試験場。試験場前に決まって焼きそば店のある黒石ってなんかとっても素敵。
営業して20年になるこちらの名物焼きそばは、なんと!「つゆやきそば」。
ねぷた絵師でもある店主に、「どうやって考えついたんですか?」と伺ったら、「なにも妙光食堂が発明したものではない」とのお話。
いろいろと伺うと、もうお店はなくなったが、以前黒石市中郷にあった「みます」というお店にあった「つゆやきそば」。小さい時に食べていたあの味を妙光食堂らしく仕上げたんですよ、とのこと。
小さな焼きそば屋さんに冬、寒くて凍りそうでもカイグイしにくる子ども達。
店主が子ども達のために、冷たい焼きそばの上からラーメンのスープをかけてくれたのが始まりじゃないのかなぁ、と聞けば、北国育ちのワタシ。イメージが膨らんできます。
初めて見るやきそばに興味津々で、作っているプロセスを思わず見学。
タマネギもやしと豚バラ肉を炒めた鉄板の中に、平太モッチリのむしたやきそば麺と特製ソースが入り、強火でジュージュー炒める。
いいにおいがしてきて、これで十分焼きそばとしてイケるものを、ラーメンどんぶり(すり鉢)に入れ、ここで一気にラーメンのスープを投入。
たっぷりの天かすとねぎが放り込まれ、出来上がり。
麺にしみ込んだソース味。そしてしょう油味スープのミックス味。
食べ始めには、麺の周りを包むしょう油味、しかし麺の奥底にはソース味。
どう考えてもミスマッチに思われるこの組み合わせ。
なぜこの味が心をくすぐってきたのか、わからない。
どうしてだろう、どうしてだろう、と食べているうちに・・・・。
浮かんでいるたくさんの「天かす」がいよいよ溶け出し、このしょう油味とソース味を仲立ちしながら、コクを出していく。
とんがっていた2つの味が一緒になっていく。
これか-!
舌がわかってきたら、もう、うまい、うまい。
どんどんハマっていく。
あとを引く味。
最後の汁をレンゲですくい出したらやみつきに。
きっといろいろな食べ方があるのかもしれない。
そう思わせるまた行きたい古くて新しい味でした。 byなおき
※黒石の街中にも2件、この「つゆやきそば」を出すお店があるとの情報。
営業時間が遅いとのことから、チャンスをうかがっています。
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・・・・・・まだまだあるぞ
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