イモスパ、イモそば、まぼろしパン まさに三沢のソウルフード
三沢市の中心部にある川守田パンは、昭和24年の創業です。
そして、昭和37年からは学校給食用パンを供給するパン屋さんになりますが、一方で小売りも続け、三沢市民と三沢に住むたくさんの外国からの方のために各種のパンを製造販売してきました。
さらに学校給食用のパン作りのかたわら、40年ほど前から高校の購買に調理パンを納入してきました。
高校の購買といえば、調理パン。
コッペパンに焼きそばやスパゲッティが入った調理パンは定番中の定番です。
川守田パンも、約40年ほど前から三沢や十和田の高校の購買にいろいろなパンを納入してきました。
そんなある日、マヨネーズをフライドポテトと和えるととってもパンに合うおいしくて、新しい味になるとわかり、そのアイデアを社内で検討し、独自に調合して作った川守田オリジナルのマヨネーズにフライドポテトを和え、スパゲッティ調理パンに入れます。
これが「イモスパ」です。
サラダを思わせるさっぱり感とポテトフライのボリューム感はパンやケチャップスパゲッティとの相性も良く、調理パンの味をググッと引き立てます。
姉妹商品の「イモそば」はスパゲッティの代わりに焼きそばをいれたもの。
焼きそばもひき肉入りの決して甘くなく、うまさで食べるタイプ。
これまたパンとの相性ピッタリ。
既に数十年高校生に愛されているこの「イモスパ」、「イモそば」は、卒業生からも懐かしがられ、今では川守田パンの代名詞にもなっています。
そして、川守田パンの代表選手と言えば、「まぼろしパン」。
店頭では、「マカロニデニッシュ」という名前で販売されています。
サクッとしたデニッシュパンにイモスパで鍛えたオリジナルマヨネーズで作ったマカロニサラダを挟んだらきっとおいしいんじゃないか、というアイデアで作り上げた川守田オリジナルの商品です。
そしてある日、いよいよ新商品「マカロニデニッシュ」が購買部に並びます。
売れ筋のイモスパは大量に高校に持って行ってた川守田パンでしたが、売れ残りを懸念してこのパンの持っていく数はいつも10個から20個。
ですが、いつしか高校生の間でこの希少なパンのおいしさに火がつきます。
昼休みのチャイムと同時に購買に駆け込む高校生。
猛烈ダッシュ。
狙いはもちろん、この「マカロニデニッシュ」。
こんなことが長く続き、いつも買えない幻のようなパン。
そこで高校生の間でつけられたのが、この「まぼろしパン」というと愛称なのだそうです。
高校時代に買えずに憧れていたあのパンがある、と訪れてくれるお客様がいるのだとか。
子どもの時から食べているもの。
懐かしくて心で食べる、そんな味。
三沢市民のソウルフード、おいしかったですよ。 byなおき
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