お酒を飲む機会が増える花見シーズンを目前にして、青森からおいしいシードルが誕生しました。
シードル発売50周年を記念してニッカウヰスキー弘前工場が特別に醸造した『シードル・紅玉リンゴ(50周年限定醸造)』です。
えっ?ニッカのシードルって50年前からあったの?
そう思った方もいると思いますが、
青森県におけるりんご酒の歴史は案外古いんですよ。
明治時代末期から大正初めにかけて、
弘前市の松木合資会社が、
酒造のかたわらりんごブランデーの醸造を始めたのがりんご酒づくりの最初で、
昭和初期には、旧平賀町の竹舘産業組合がりんごのシャンパンづくりに取り組んでいます。
それらの取り組みは、世界的な経済恐慌のあおりをうけ、結局失敗に終わったのですが、
その後、昭和29年に弘前市の日本酒醸造会社がアサヒビールと提携して朝日シードル㈱を設立し、同31年からシードルの生産(発売は32年)を開始しました。
シードルとは簡単に言うと「りんごの果汁を樽で自然発酵させて造る微発泡性りんご酒」のこと。
朝日シードルを引き継いだニッカウヰスキー(弘前工場)は、昔ながらの製法と天然酵母を守りながら、津軽で栽培された「ふじ」を主原料とし、砂糖も水も、さらに熱さえも加えないりんご100%のフレッシュなシードルをつくり続けてきたのです。
シードル発売50年を記念してつくられたこのシードルは、
シードルが誕生した当時に使用されていた「紅玉」が原料です。
飲めばなるほど紅玉の風味。従来のシードルとはひと味もふた味も違う酸味で、とってもさわやかな後味を楽しむことができます。
値段は360ミリリットルで480円(税別)。少し高めですが、何と言っても限定販売ですから、なくなる前に是非どうぞ!(笑)
by 義人
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