魚醤とは、簡単に言うと「魚介類を発酵させてつくる醤油」のこと。
生の魚貝類に塩を加えると、内臓や肉に含まれている酵素が魚貝類のタンパク質を分解し、うま味たっぷりの水分が自然にしみ出てきます。この上澄みを濾したものが魚醤です。
今でこそ醤油が調味料の中心的存在ですが、醤油が広まる以前は、日本でも魚醤が一般的に使われていたと言います。
日本で魚醤といえば、ハタハタなどを使う秋田の「しょっつる」、イワシやイカを使った能登の「いしる」「いしり」など。東南アジアでは、ベトナムの「ニョクマム」やタイの「ナムプラ」が有名ですね。魚醤を使っている民族は世界になんと4億人もいるのだそうですよ。
さて、青森の魚醤はズバリ奥湾特産の「ほたて」が原料です。
ウロと呼ばれる部分をきれいに取り除いて塩を加え、
数ヶ月間かけてゆっくりと熟成発酵させる「ほたて魚醤」は、
食品添加物を一切使用せず、また一滴の水さえも加えないこだわりの調味料です。
魚醤には発酵による独特の生臭さがつきものですが、
青森特産のりんごを加えることによって甘味と酸味が加わり、
生臭さと辛味のカドがとれてとってもまろやかに仕上がります。
この「ほたて魚醤」を思いついたのは「下北ふるさとの会(横浜町)」、
味や製造技術の指導・開発は「青森県下北ブランド研究開発センター(むつ市)」、
そして商品作りを請け負ったのは「㈱小野寺醸造元(三戸町)」。
「日本一おいしい陸奥湾のホタテをもっと知ってほしい!」
ふるさとに対する熱い思いが「ほたて魚醤」の共同開発につながりました。
魚醤が好きな方はそのまま付け醤油として、
使い慣れていない方は、
ふだんの醤油に数滴加えたり煮物や鍋などの隠し味にするとグーなのだそう。
ほたて魚醤を少ーしたらせば、おいしい「貝焼き味噌」がさらにおいしくなる!とか。
早速試してみたいと思います。
by 義人
※お問い合わせ・お求めは、横浜町のドライブイン「トラベルプラザ サンシャイン」(電話:0175-78-2080)まで。
コメントに「アスパムで販売」と書いてしまいましたが誤りでした。ごめんなさい。お求めはトラベルプラザサンシャインか横浜町道の駅「菜の花プラザ」でお願いします。
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