本日からまた「まるごと青森ブログ」、再開します。
29日から6日ほど長いお休みをいただきました。
今年も、昨年同様、旅のこともモノや食べ物のことも、手しごとなどもいろいろ織り交ぜながら、素敵な青森を届けていきたいな、と思っています。
なんとか月~金で記事をアップできるようスタッフ一同頑張っていきますよ♪
2008年最初の記事をどれにしようかな、と結構悩んでいたのですが、
コレにしました!
「虫送り」です。
「虫送り」とは、全国的に行われている稲作にまつわる行事ですが、
津軽地方の農家では毎年田植えが終わった旧暦5月ころのサナブリ(休日)に、ワラで「虫」と呼ばれる竜や蛇体の模型を作り、笛、太鼓、カネなどで囃子をつけながらムラ中を練り歩はやしき、最後にムラはずれの木などに虫をかけて捨て置くことで、ムラから稲の害虫を追い払うことを祈願します。その行事を「虫送り」といいます。
(青森県立郷土館資料・抜粋 PDF)
青森市から五所川原市に向かい、国道101号線を走ると右手に見えるコチラ。
「津軽虫送り人形 たくみ工房」です。
コチラは、田澤さんが昭和36年頃、農業をしながらも大工に転身し、創作活動をはじめたのが始まりです。それまでの「虫」は、ワラであったり、木の頭があっても丸太がパックリと口を開けているものがほとんどだったそうです。
田澤さんはヒバで虫のカシラを彫っています。
虫人形のミニチュア民芸品作りをしながら、「虫送り」が全市的な祭りとなって以降は、虫人形作りの中心的役割を担ってきました。
店内にも田澤さんが作られた虫のカシラがズラリ。
そして、
コチラでしか売られていないヒバ製の一刀彫のストラップ(800円)
凛々しい青とクルリンとしたおめめのかわいさが特徴的ですがこのとおり、よおく見ると切り口のシャープさはさすがは職人技。
この小さな一つ一つを丁寧に彫り上げ、何度も何度も色を重ねていくのだそうです。
水神・龍神とも考えられるムシ。
水田が中心の農村にあっては、涸れることのない水を恵む神が発展して村を守る神になったのかも知れません。
今年一年がみなさまにとって「恵み豊かなよき年」でありますように。
そんな気持ちを込めてこんな話題にしてみました。
本年もどうぞよろしくお願いします。
byなおき
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