夕陽を見ながら温泉に浸かれるお宿は西海岸エリアには
何軒かありますが、中でも極上の開放感を堪能できる
海辺の露天風呂で有名な「黄金崎不老ふ死温泉」。
昔から70センチ四方くらいの20℃程度のちょっとした湯壺が
海辺にあり、地域の人々が虫刺されや皮膚病に効くと
親しんでいたお湯。
それを昭和46年に掘削し、3部屋の宿泊室と70~80人の
会食用の広間から翌年に営業したのが始まり。
今では68室350人を収容する『有名な秘湯(!?)』になっています。
日帰りにも使われている本館と主に宿泊者が利用する新館と
2つの源泉を持っていますが、常連客のお話では、
本館の方が濃くて温まるということで、
そのお湯は海辺の露天風呂にも流されています。
日帰り入浴は、本館大浴場8:00~20:00、
新館内風呂は14:00まで、露天風呂は16:00まで利用できます。
日帰りのお客様には手首に黄金色のバンドを付けてくれます。
そしてなんと言っても露天風呂からの夕陽が一番の人気。
9~10月が空気が澄んでいるので一番綺麗に見えます。
客室は全てオーシャンビューのため、
お部屋やレストランなどからも見ることができます。
そして、ここの人気は夕陽だけではありません。
御食事がとくかくスゴイ!!
前沖や久六島で獲れた魚介類や白神山地の麓で獲れた野菜と
地元の旬の食材がふんだんに使われています。
私がいただいたのは、12センチもある久六島のさざえ焼き、
久六島のあわびとミズの水物、15センチもある久六島のあわび焼き、
前沖にて定置網で社長の長男が獲るマグロ、鯛、ヒラメ、ブリの刺身、
前沖のメバル、鯛と赤魚の魚鍋、こんにゃくとシイラ昆布の煮物、
深浦のモズク、ウニ、地元産のきゅうり、つるつるわかめ・・・と食べきれないほど。
しかもお箸は津軽塗り!
ちなみに久六島は、日本海にある3つの岩礁からなる無人島。
深浦から約37キロメートル沖合にあり、
青森県の最西端に位置します。
島の周りの湧昇流という海洋現象により、潮の流れが速く、
こんぶなどの海藻や貝類の成長が速く、大きいのが特徴。
そのため、独自の生態系をもち、メダイ、アイナメ、ソイ、
コブダイ、ブリ、ホッケ、さざえ、あわびなどが沢山生息し、
その肌模様が近海のものと比べて、微妙に違うのが特徴のひとつ。
夕食で食べた久六島のあわびの肌模様は赤かったです。
しかも活きが良く、焼かれたくないよ~~と蓋にくっついちゃいました。
不老ふ死の夕食をいただくと、ここの地域の漁師たちが、
久六島を「宝の島」と呼んでいるのも納得です!
さすがの食いしん坊の私も頑張りましたが食べきれませんでした。
そして、不老ふ死温泉では、旅館の名前にちなんで
年齢割引のサービスをしています。
70歳以上だと1,050円、80歳以上だと2,100円引きになります。
通な常連客は、料金が安い冬の時期に、このサービスを利用して
お得に宿泊していらっしゃるんだとか。
冬は、鱈、アンコウ、毛ガニなどが旬!
年に2~3回だけ、冬でもなんとも美しい青白い夕陽が見れるそうですから、
今から冬の予約をしちゃうのもいいかも♪
by Kuu
《黄金崎不老ふ死温泉》
深浦町艫作下清滝15-1
℡ 0173-74-3500
日帰り入浴 本館大浴場8:00-20:00、
新館内風呂14:00、露天風呂16:00
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。