1月 ふのり汁
正月明けから「今年は味噌汁歳時記!!」と豪語していたのに、あっという間に1月が終わり、もう2月の真ん中(泣)
・・・・ですが、あきらめません。 なんとか巻き返します(笑)
ワタシの1月味噌汁と言えば、「岩のり」と「ふのり」。
どちらも磯の香りが一瞬にして部屋中に立ちこめるなんとも堪らない旬の味覚です。
青森県ではどちらも1月のものはまだ小さいのですが、とても柔らかく美味なる食感。
おかわり!と言いたくなる、そんな一椀です。
市場でふのりをゲットしたらこの分で100円!
青森でふのりと言っているものは、「ふくろふのり」のこと。
殻状の根から円柱状に直立したあと、不規則に叉状に枝分かれしています。
体の大部分が筒状に中空となっていて空気をためています。
昔は「粘る」ものを総じて「のり」といったようで、ふのりとは「布の糊」という意味となるようです。
日本では紙や絹布の表面にふのり液が塗られていました。
それらには美しい光沢があり、染料の乗りもよく、繊細な絵を描けたといいます。
また漆喰にもつのまた類とともにふのりが用いられていました。
しかも歴史が古く、既に大和、平安期の建造物の漆喰にはふのりが使われていたのだそうです。
ワタシはよく洗い水を切ったふのりと白ネギをお椀にてんこ盛りにし、あっつい味噌汁をその上に注ぎます。
部屋中にふのりの甘い磯の香り。
鼻をくすぐる。
思わずニッコリしてしまう(笑)
椀の汁にはさらに濃厚な甘い磯の香りとうまみ。
鼻に抜けるその香りにもう顔がゆるゆるです(笑)
そしてふのりを頬張り、そのコリッとした食感と、ツルっとした感じを確かめ、
また椀から汁をグッといただく。
至福のひととき♪
ふのりはもちろんシンプルにふのりオンリーの味噌汁もOK。
もともと自己主張が真っ直ぐな素材なので、豆腐も合うし、なめこがあっても好き♪
何でも出来ていたおみそ汁にこのふのりを放つ、といった食べ方でもOK。
こんな感じで次も頑張ります。
遅くなりましたが、味噌汁歳時記、ちゃんとやりますよ(笑)
byなおき
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