下北地方最大の夏祭りといえば、田名部祭り!
江戸時代に下北の総鎮守だった田名部神社の例大祭であるこのお祭りは、約380年以上の歴史があるといわれています。
毎年8月18日から20日、田名部地区の5町の山車が勇壮に練り歩きます。
開会式では、ムッシュ・ムチュラン1世のお披露目がありましたが、むつ市長さんのお話では、ムッシュ・ムチュラン1世は婚活中で、マダム・ムチュラン募集中なんだそうで、来年度は夫婦でお披露目できればとのお話も(笑)。
ちなみに、ムッシュ・ムチュラン1世は、「てっぺん下北 味・趣・覧(み・しゅ・らん) むっつ星!」、むつ市のうまいは日本一!を提唱し、地元の産品や食を売り出そうと誕生したイメージキャラクター。美食星人なんだそうです。
そして、いよいよ、あでやかな浴衣姿の踊り手約500人による「おしまこ流し踊り」がスタート♪
5町以外の人も参加できるようにと始めた流し踊りで、今回が37回目なんだそうです。
薄暗い中、お揃いの浴衣で傘を深く被る姿は、とっても綺麗♪
そして、9時半、田名部神社の前から引き手が山車を引き、交差点では組頭の指揮により人力で90度の方向転換!!
その様が実にダイナミック。
私のこのお祭りに対するイメージは『静』だったのですが、勢いが必要となる交差点での方向転換はまさしく『動』!!
交差点のベストポジションに立っていた私は、木製の車輪がゴロゴロゴローーッと地響きを発て、一瞬にして転換する様子を目前で見ることができ、興奮、興奮、大興奮!!
これは木製だからこそ!!、人力だからこそ!!の迫力です。
そして、それぞれの町内に帰る三車が分かれる三車別れの際には、各組の役員から観衆まで何度も地酒を酌み交します。
このお祭りは、最終日の20日の深夜「五車別れ」でクライマックスを迎えます。
来年の再開を期して、盃を交わし、別れを惜しみ、それはそれは感動的だそうですよ。
このお祭りを支えている「組」は、40歳以下の若者だけで組織されていて、笛や太鼓などの乗り子には誇らしげな子供の姿も。
組に入っている間は、悪さも出来ないそうで、悪さをすれば組から出されてしまうほど厳しいものなんだそうです。
こうやって町内の中で躾や伝統が受け継がれているんだなぁ・・・と、しみじみ哀愁を感じられるお祭りでした。
by Kuu
【田名部祭り】
8月18日-20日
問合せ:むつ市経済部商工観光課
むつ市金谷一丁目1-1
0175-22-1111
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