明日は2月3日。ということで、節分の豆まきですね~。節分は季節の変わり目(正確には、季節が始まる前日)ということで、1年に4回(立春、立夏、立秋、立冬)あるわけですが、やはり悪霊退治の豆まきは2月3日。私も小さいころ、「鬼は~外、福は~内」と叫びながら豆をまき、年齢の数だけ豆を食べました。
ところで、津軽地方の神社に行くと、他の地域では見られない変わったものが見られるのをご存じですか?
二つのキバに鋭い爪、そして頭の角らしきもの・・・そう、鬼なんです。この青鬼、どこにいるかというと・・・
このとおり、神社の鳥居にデン!!と構えているのです。
この青鬼がいる神社は、平川市日沼地区にある三社神社です。しかし、鬼がいるのはこの三社神社だけではありません。津軽にある多くの神社で、この「鳥居の鬼コ」が見られるのです。
(左:五所川原市沖飯詰地区の八幡宮/右:弘前市撫牛子地区の八幡宮)
赤鬼や緑っぽい鬼、そんきょの姿勢もあれば片膝をついて鳥居を担いでいるかのようなものも・・・。
(左:五所川原市金木町喜良市地区の熊野宮/右:五所川原市金木町中柏木地区の磯崎神社)
はたまた、力士のようなものや石づくりのものなど、神社ごとに様々な鬼がいるので、私自身、鬼のいる神社めぐりにはまってしまいました。
(左:中泊町豊島地区の熊野宮/右:五所川原市唐笠柳地区の八幡宮)
中には、鳥居の上にいない鬼もいますが、何らかの理由で別の場所に移されたそうです。
なぜ鳥居に鬼が・・・?「悪霊退散」の願いもあるようですが、その多くはわからないようです。ただ、津軽地方には鬼信仰があるので、これらの鬼は、その地区の守り神としてあがめられているのではないでしょうか。
鬼を鳥居などに上げている神社は、津軽地方で40か所近くにもなります(探せばもっとあるかもしれません)。みなさんも近くの神社などで探してみてはいかがでしょうか? 見つけたときは、「鬼は~外」ではなく、「鬼は~内」ですよ。
ちなみに、数ある鬼の中で私のお気に入りは、弘前市中崎地区の月夜見神社にあったもの。
顔の表情、フンドシの柄、すごくいいでしょう?
鬼がご神体としてまつられている弘前市鬼沢地区の鬼神社で、旧暦のお正月でもあり節分でもある明日2月3日、裸参りの神事が行われます。鬼伝説が残る神社の神事、実に興味がそそられます。ということで、行ってみるべかな~。・・・参加する根性はないので。
by ハッピーハンド
鳥居の鬼コマップはこちらです。(2011年7月14日追記)
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