日中もだいぶ涼しくなり、久しぶりのドライブに行ってきました。
目指した先は暗門の滝だったのですが、
途中、どうしても気になった場所があったので、帰りに立ち寄ってみました。
それが、西目屋村にある「岩谷観世音」です。
鳥居の鬼とか水虎様などに出会って以来、神社やお寺に惹きつけられるのです。
二つの鳥居の奥・・・何にも見えません。
建物らしきものも見えないので、結構歩くのかな? と先に進んでみると・・・。
おおー、はるか眼下に見えるのは岩木川だ。で、道はというと・・・
岩壁に手摺りが設置されて、岩木川沿いを下に(水面に)向かってのびています。
えっ、これが道? 足を踏み外せば、岩木川へ真っ逆さまではないですか!
おまけに、前日の雨のせいか、岩木川の水もにごっていて深さがわからず、
それがおっかなさを倍増させています。根性ナシの私にはちょっと怖い。
暗門の滝の帰りだったのでちょっと足はふらついていましたが、
無事に岩木川の水面近くにまで下りて見上げてみると、そこにあったのがこれなんです。
岩木川が長年かけて作り上げた岩壁の大きな窪み。その中に観音堂があったのです。
上下、左右、後ろは完全に岩壁に囲まれ、前方も岩木川。逃げ道はまったくありません。
この観音堂の全体像を見ることができるのは、向かいの岩壁の上だけという状態。
・・・何でこんなところに観音堂?
洞窟内の雰囲気を醸し出す観音堂。祠がひとつあるだけの小さなものですが、
祠の脇には湧水らしきものもありました。
窪みの奥から流れ出ており、ヒシャクもあったのでいただいてみました。
疲れ切った体には、実にありがたいいただきものです。
さて、この観音堂、入口脇に由来がありました。それによると・・・。
唐牛三左衛門という人物が二本の角がある神馬に乗ってこの地を訪れたとき、
めまいを起こして気を失い、落馬しました。
気がついたとき、鞍は岩壁にあり、馬は川沿いの洞窟に倒れていたそうです。
三左衛門さんは、おそらく馬が助けてくれたと感じたのでしょう。
岩壁の窪地にお堂を建てて、馬の霊を弔ったのです。
観音堂があるのは、本当に小さな窪みの中。
しかしここには、岩木川が作りだした自然の力とでもいうのでしょうか、
不思議な何かが満ちているような感じを受けました。
パワースポット、そんな言葉が似合う場所かもしれません。
・・・足もと、要注意です!
by ハッピーハンド
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
<岩谷観世音>
弘前市から暗門の滝方面へと向かう県道28号線を進み、
西目屋村に入ってしばらくすると案内表示があります。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。