青森県はヒバの産地。県内のいたる所にヒバ林がありますが、津軽半島も例外ではありません。
近代に入り木材の需要が増すと、この青森ヒバを運ぶための鉄道が網目のように張り巡らされていたそうです。それが津軽森林鉄道です。
そしてこの津軽森林鉄道、日本で初めての森林鉄道(!)
しかも総延長320kmと日本最長だったそうです。(シラナカッタ・・・)
明治42年に開通し木材輸送だけでなく沿線住民の貴重な移動手段にも使われていましたが、昭和30年代、自動車による木材輸送が一般的になると森林鉄道は自動車道へ改良され、昭和42年11月、津軽森林鉄道はその役割を終えます。
その鉄道跡は今でも津軽半島の山林のあちこちに残っています。
そんな鉄道跡を巡ってみようというのが「奥津軽ロングトレイル」。
これまでにない切り口のトレッキングツアーです。
今回は、「小泊海岸林道片刈石支線」軌道跡を巡るコース。
日本海側から津軽海峡側へ津軽半島を横断する全長約9km、最高標高374mという約5時間のコース。
標高374mと言うと簡単そうですが、意外にもハードなコースでした。
まずは日本海側の出発地点。みなさんまだまだ元気そう。
出発して1時間程、突然現れる鉄橋跡!!
奥深い山の中に突如として現れる文明の跡。
まるでナウシカかラピュタの世界です。
しばしみんなで撮影タイム。
そこからさらに津軽海峡側を目指します。
予想外にぬかるんで狭い山道、頂上の算用師峠に着いた頃はもはや汗だく。
途中休憩をとりつつ、雲の中をくぐり抜け、やっと辿り着いた津軽海峡側の三厩地区。
みなさん心なしかホッとした良い表情です。
今回はそこから特別に金木町の芦野公園へ移動しました。
芦野公園には津軽森林鉄道を走っていたという本物の機関車が保存されているのです。
この機関車があの森の中を走っていたんですねー!
というわけでなかなかにスペクタクルだった奥津軽トレイル。
次回は6月20日、金木町内から青森方面へ向かう「吉良市川支線」軌道跡を実施予定だそうです。
津軽の森に突如現れる森林鉄道跡。
一見の価値ありです!
【問合せ先】
NPO法人かなぎ元気倶楽部奥津軽トレイル倶楽部事務局
電話0173-54-1616
FAX 0173-54-1023
by niok
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