新年あけましておめでとうございます。
今年も青森県内を駆けめぐり、魅力的なモノ・コト・ヒトを紹介していきたいと思っておりますので、まるごと青森をよろしくお願いいたします。
新年最初のブログは、津軽の代表的な郷土料理「けの汁」を御紹介します。「けの汁」は、だいこん、にんじん、ごぼう等の根菜類や、ふき、わらび、ぜんまい等の山菜類、油揚げ、凍み豆腐などの大豆製品などを刻んで煮込んで作ります。
小正月に白粥や餅と仏前に供えた後、いただく行事食で、さらには、女性の正月とも言われる小正月に、女性が嫁ぎ先から実家に帰省した際に、残った家族が温めるだけで食べることができる栄養豊富な保存食でもありました。
全国的には、1月7日に「七草粥」、1月15日に「小豆粥」を食べる習慣があるようですが、青森県内の平舘のように、「けの汁」の具材を7種類に限定して「七草粥」的に食するする地域があったり、さらには、「けの汁」には必ず大豆由来の食品が入っていることから、「七草粥」と「小豆粥」がミックスした独特の郷土料理なのでは?という説もあります。
「けの」は、「粥」が訛ったものとも言われ、諸説とても興味深いです。
私も子供の頃から「けの汁」が大好物なのですが、食材をひたすら細かく「さいの目切り」にしなければならないので、作るのにとてもテマヒマがかかります。
そんな中で、最近とても重宝しているのが、「さいの目切り」された水煮の具材セット。
津軽地方のスーパーでは、様々なメーカーのものが販売されていて、お値段は1袋198円~398円ぐらい。微妙に具材の種類や内容量が違っていたり、材料がオール青森県産にこだわったものもあります。
この商品を使ったわが家の簡単「けの汁」レシピを御紹介します。
①焼き干し、けの汁の具(市販品)、油揚げ、糸こんにゃくを用意。
②焼き干しでダシをとる。
③けの汁の具は、ざるで水切り、油揚げはさいの目切り、糸コンは細かく切る。
③これらを煮込み、味噌で味付けして完成。
仕上げに豆を細かく砕いて乾燥させた「豆汁」を入れると、奥深い味わいになります。
とても美味しいのに、超簡単で栄養もとれる「けの汁」の簡単レシピ。
「伝統料理を食べたいけど、今のライフスタイルでは、なかなか難しい。」
こんな方に是非、オススメです。
byさっちゃん
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。