農家のお母さんたちが30人ほど集まり、予約制で津軽の伝承料理を振る舞う「津軽あかつきの会」。
津軽の伝承料理の保存と復活を目的に、地元の高齢者から家々に伝わる料理のヒアリングを重ね、保存食づくりの工夫や季節の行事や地域の食との関係などを徹底調査、レシピとしてアーカイブしています。
料理はほとんどが地元でとれた食材で、うま味調味料などは一切使わず、昔ながらの味を再現することに徹しているそう。
「うま味調味料を使わなくても、土づくりをちゃんとしていれば、とれたての野菜からうま味がでる。例えば、カブとキクイモは、アクを出し合って美味しい。きのこ鍋も素材からの出汁だけで十分美味しいんです」と話す工藤さん。
予約が入ると、数日前から塩蔵品や乾燥品を戻したり、出汁を引いたり…。津軽地方のお正月料理、春の山菜料理、田植え料理、お盆料理、秋のきのこ料理など、季節に寄り添った津軽の郷土料理のレパートリーは無尽蔵。
厳しい冬を乗り越えるための保存法、バラエティに富んだ食材をさまざまに楽しむための調理法、津軽の自然に育まれた山海の幸を使いこなして受け継がれてきた伝承料理は、まさに知恵のかたまり!
これこそテロワールです!
<問い合わせ先>
津軽あかつきの会
弘前市石川家岸44-13
電話0172-49-7002
1食1,500円~ 要予約
http://www.umai-aomori.jp/know/sanchi-report/37.phtml
by菊花
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。