桜前線がいよいよ青森までやってきました!
青森県内では、桜の名所から続々と開花や満開の知らせが届いています。
これからの大型連休に向けて、ウキウキ気分が高まってきますね。
桜と言えばソメイヨシノですが、青森で桜といえばもう1つ、とっても美味しい「海の桜」があります。
その名もサクラマス。青森県は水揚げが全国第2位で、2月頃から初夏にかけて水揚げされる春の代表的な魚です。
桜の花が咲く頃に多く漁獲されることと、身の色や成熟した体色(婚姻色)が桜色であることから「サクラマス」と呼ばれています。
厳しい競争社会に生きるサクラマス
そんなサクラマスが実は大変な苦労人(魚!?)だということはご存じでしょうか。
サクラマスは、川に棲むヤマメと同じ仲間で、生まれて1年半ほどはどちらも同じ生活を送ります。
しかし、自然は弱肉強食の競争社会。どうしても、なかなかエサを食べられない魚も出てきます。こうした魚は、豊富なエサを求めて海を目指すのですが、海には外敵が多く、生き残れる確率は、100匹中1匹程度と、川で一生を過ごすヤマメに比べて非常に低くなります。
こうした厳しい環境でたくましく成長した結果、川だけに棲むヤマメの全長が最大で30cmほどなのに対して、サクラマスは全長が70cmにもなるのです。
絶品サクラマスを味わう
サクラマスは、サケ・マス類でも最も美味しいと評価されていて、特に、3~5月のお花見シーズン前後に、八甲田山系や白神山地などからの雪解け水が流れ込む北の海青森で漁獲されたものは、身が引き締まり、2kg以上のものは特に脂ノリが良く、味の良さは別格です。
上品に脂の乗ったサクラマスの美味しさを堪能できるのがルイベです。これはもともと寄生虫がいるために生食できないサケ・マス類を味わうために古くから伝わる方法で、マイナス20℃以下の冷凍庫で24時間以上冷凍したサクラマスを凍ったまま刺身にして食べるものです。ご家庭では少し難しいかもしれませんが、お店で見かけた際はぜひご賞味を!
家庭でも簡単にサクラマスを味わうには、塩焼きがオススメです。さっと塩をあてて焼きあげると、身はふっくらとして旨味豊かな絶品に仕上がります。他にもムニエルやホイル焼きなど、和食洋食を問わない万能食材です。
荒波に揉まれる厳しい環境で力をため込み、旨味を増したサクラマス。厳しい冬が過ぎ去り、桜咲く華やかな春を迎えた今の時期こそオススメの逸品です。
by 第13太郎丸
Webサイト | 青森おさかな自慢 |
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