みなさんは「そばもやし」をご存知ですか?一般的なもやしは大豆が発芽したものですが、「そばもやし」はその名の通り、そばの実が発芽したものです。古くから津軽地方では大豆のもやしとともに「そばもやし」が栽培されていました。ちなみに、全国的には他の地域でも「そばもやし」は栽培されていますが、それらはスプラウト、光を当てて栽培したものであり、津軽の「そばもやし」の特徴は光を遮って栽培していることです。
そんな「そばもやし」ですが、そばの実の殻を調理の際に取り除くのに手間がかかることもあって、栽培する農家がほとんどいなくなっていました。そこで立ち上がったのが平川市の企業、あすなろ理研。そばの実の殻を除去してから発芽させる手法を独自に開発し、今では閉校となった学校の校舎を活用して栽培しています。
早速食べてみることにしました。今回は青森市のさくら野百貨店で150gの「そばもやし」を購入。
箱から出してみると、鮮やかな黄色の葉と、真っ白でまるで絹のような光沢のある美しい茎が現れ、眼を奪われます。
そのままさっと水洗いするだけで、生で食べられるのもそばもやしの大きな特徴です。血圧降下や血管強化の作用が期待できる「ルチン」という成分が多く含まれていて、生で食べることでより効率よく摂取することができます。
ということで、今回はサラダ(?)のようなものとしていただいてみました。
一応サラダのつもりで、もちろんそばもやしは生です。このままドレッシングをかけていただきました。シャキシャキとしたほどよい歯ごたえのある食感と、ほのかで爽やかな酸味が楽しめます。
さらに、「そばもやし」には「パントエア菌」という菌の存在が確認されています。この菌を摂取することで、免疫力が高まる、腸内の乳酸菌の数が増えるといった効果が期待できます。その他にも、健康の維持や増進に効果のある可能性があり、現在研究が進められています。
この「そばもやし 」は、あすなろ理研のホームページから注文できるほか、青森県内のマックスバリュ、マエダといったスーパーマーケット、道の駅ひろさき、道の駅いかりがせき等で購入できます。平川市の南田温泉ホテルアップルランド、黒石市の花禅の庄、三沢市の星野リゾート青森屋といった宿泊施設では、提供される食事の食材として採用されています。また、弘前市の創作郷土料理の店菊富士でも、おひたしとして食べることができます。
美味しさと見た目の美しさ、さらに健康維持や増進の可能性まで兼ね備えた津軽の「そばもやし」。津軽にお越しの際はぜひご賞味ください。
byだーくほーす
あすなろ理研株式会社 | |
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TEL | 0172-44-1159 |
FAX | 0172-44-1621 |
時間 | 営業時間 8:00~17:00(土・日・祝日を除く) |
Webサイト | http://asunaro-riken.jp/ |
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