まるごと青森

twitter facebook rss

「復活食堂」第一弾~津軽の味 食堂部~

グルメ | 2018-08-27 20:35

長い間、愛されてきた名店。後継者がおらず、泣く泣く閉店してしまうことも多々あります。そんな中、有志により復活した店も存在します。それらを、我々は勝手に「復活食堂」と名付け、みなさんに紹介いたします。

 

【あたたかい場所を求めて】

1963年、県総合運動公園そばで営業を開始した「津軽の味 食堂部」。主に部活で運動公園を訪れる子供たちの拠り所として賑わった店は、2011年6月末、店主が他界し、惜しまれながら閉店してしまいました。

 

店から程近い場所に住んでいるため、小さい頃からよく通い、店とは長い付き合いをしていた 細川 博史さん は、店が閉まってからというもの、「近所には駄菓子屋も食堂もない、子供たちが安心して行ける場所がない」と感じていました。

 

子に、孫に「あたたかさ」を伝えていくにはどうすればいいかと考えた細川さんは、「そうだ。店を復活させて、子供たちが安心して集える、世代間で繋がれる場所をつくろう。」と決意しました。

そこから開店まで2年。閉店から実に6年ぶりの復活でした。

 

【いざ、復活へ】

店の看板や建物、食器などもそのまま利用し、内装も、できるだけ当時の面影を残すようにしました。

店の特徴でもあった、天井に貼られた無数のポスター。閉店前は70年代のものが貼られていましたが、ボロボロだったので、80~90年代のポスターに貼り替えたといいます。もちろん、当時と同じ貼り方で。
昔、泉川小学校4年生の子供たちが作成してくれたという新聞。今でも大事に額に入れ、飾られています。

 

【苦労の末に復活!名物メニュー】

・不思議な力に引き寄せられた?「バリバリフランキー」

見た目は普通のウインナーですが、その名のとおり、噛んだときの「バリッ」という音が心地よく、とてもジューシー。当時大人気だったことも頷けます。150円。

先代が亡くなる前、細川さんが買い物でスーパーに行った際、たまたま先代とバッタリ。何故だかバリバリフランキーの話題になり、「こうやってつくっているんじゃない?」と細川さんなりに調理方法を予想し、先代にぶつけたところ、正解だったといいます。何気ない会話でしたが、それから間もなくして先代は他界。レシピを知る人は細川さんだけとなってしまいました。まるで、レシピを細川さんに託したような、不思議なお話しです。

 

・常連の舌を頼りに…「チャーシューおにぎり」

当時と同じ、鮭フレーク入り。肉と魚。何故この組み合わせを思いついたのかは謎のままだといいます。チャーシューは、柔らかいけど歯ごたえがある、優しい味。200円。

復活にあたり、レシピの手がかりが全くなかった上に、味もほとんど覚えていなかったため、アテもなく近所の精肉店へと足を運び、「おにぎりにチャーシューを乗せたものをつくりたい。」と相談。すると店主が「そういえば、亡くなって何年か経つけど、昔、津軽の味にお肉を売っていたよ。なんか最近、あそこ復活するって聞いたけど…」「…それ、僕です。」それから事情を話し、当時と同じ肉を売ってくれることになったといいます。

素材はわかったけど、味が再現できない…。途方に暮れていたある日、たまたま仲間に店の復活の話しをしたところ、常連であったことが判明。試作品を味見してもらい、お墨付きを得ました。

 

当時の名物メニュー2つが復活したところで、2017年7月、正式オープンの運びとなりました。

復活の噂を聞きつけ、県外から訪れるお客さんもいるといいます。「来てくれたお客さんが『懐かしい』とか、言ってくれるだけで、やってよかったな、と思います。」細川さんは晴れやかな笑顔でそう語りました。

 

この記事を読んでくださっている方々の中にも、昔よく通ったという人もいるのではないでしょうか。

もしよかったら、当時の仲間や、お子さん・お孫さんと一緒に店を覗いてみてください。懐かしのメニューを味わいながら、思い出話しに花を咲かせてはいかがでしょうか。

by パン万次郎

津軽の味 食堂部
場所青森市浪館近野11-5
TEL080-8209-6957
時間11:00~19:00(日によって変動あり)

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

まるごと青森Facebookページ始めました。
登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

月別記事一覧

月別一覧ページへ

青森県の暮らしぶりを訪ねる旅