まるごと青森

思わず手に取りたくなる!「ポップごと買える本屋 木村書店」

お知らせ | 2018-09-19 23:45

店頭に並ぶ商品の販売促進のため、説明書きやキャッチコピーなどが添えられている、単純かつ効果抜群な広告である「ポップ」。

その「ポップ」を全て手描きし、しかもポップごと本を購入できる店として人気上昇中なのが、八戸市にある「ポップごと買える本屋 木村書店」です。 

今回は、木村書店の人気の秘密や楽しみ方をご紹介させていただきます。

  

【手描きのポップを楽しもう】              木村書店は創業90年以上になる老舗書店で、書籍・文房具・教科書などが並ぶ、見た目はごく普通の本屋です。

しかし、店に入って左手には何やら賑やかなコーナーが。

 そこでは、木村書店の「ポップ担当」及川晴香さんがオススメする本の数々が、かわいい手描きのポップと共に陳列されています。

「木村書店手描きポップ100選」。ジャンルはこだわらず、絵本から文芸書まで幅広く、及川さんが自分で読んで面白かったものだけをピックアップしています。
木村書店キャラクターの「きむねこ」が本の紹介をしてくれています。創業日が昭和2年2月2日であることから猫のキャラクターになったとか。

 

この手描きポップを気に入り、「ポップ買い」(CDなどの「ジャケ買い」みたいな感じ)するお客さんもいるようです。「売れたら再度そのポップを作成し、補充可能。手描きならではの細かい違いも楽しんでほしい」と及川さん。

 

手描きポップを始める前のある日、年配のご婦人のお客さんから、お孫さんに贈る本の相談をされた及川さん。そこで、出版社が推していたベストセラー本を勧めたところ、「ベストセラーもいいけど、店員さんが読んで、面白かったものを紹介してほしい」と言われ、衝撃を受けたそうです。その出来事がきっかけで、「自分がオススメしたい本を、お客さんが見て楽しいかたちで紹介するにはどうしたらよいか」と考え、たどり着いた先が「手描きのポップ」であったそうです。それからというもの、独学で漫画を勉強、終業後に練習し、現在のような素敵なポップを作り出すまでに上達しました。

  

【ポップ担当日記を楽しもう】

そしてもう一つ、木村書店の名が広まったきっかけとも言えるのが、及川さんが木村書店のツイッターで更新している「ポップ担当日記」です。これは、本の紹介とは直接関係のない、及川さんの日常での出来事をありのままに漫画にしたもので、ある日、読者の心を鷲掴みにした日記がありました。

「服を着たままスイカ丸々素手で一個食い」。狂気すら感じる日記ですが、ツイッターのいいね数は1万超え。日記は、思いついたらネタ帳に下書きし、業務中に書いているそうです。

 

企業アカウントにも関わらず自由すぎると話題になったこの日記。及川さんが今まで書いたポップ担当日記の中で、一番印象に残っている日記だといいます。あまりに多くのツイッターの通知をみたとき「スイカ農家から怒られて炎上しているんじゃないか」とドキドキしたそうです。思いのほか、寄せられたコメントは好意的なもので、「ありのまま書いていいんだ、と気が楽になった。」と及川さんは笑います。

 

もともと、手描きのポップは毎日ツイッターで紹介していましたが、本好きの人からの反応が主だったといいます。「こんなに面白い本があるんだよ」ということを、普段本を読まない人たちにも知ってもらうために、「漫画から興味を持ってもらおう」と考えたことが、ポップ担当日記が始まったきっかけだそうです。もちろん、「自分で描いていて楽しかった」というのも理由のひとつです。

ツイッターで見ることが出来るポップ担当日記ですが、店舗に行くと原画を手に取って読むことが出来ます。

 

普段ツイッターを見ていない近所の子供たちや、ツイッターを見てお店に足を運んでくれたお客さんのために、欄外にちょっとした落書きをしたり、三コマ漫画のオチを載せるサービスも。「せっかくお店に来て頂いたので、画面外のものも楽しんでもらえたら」と及川さんは言います。

 

せっかくお店に来たけど、残念ながら欲しい本が見つからなかったというお客さんのために、持ち帰ってお家で楽しめるフリーペーパーも配布しています。

 

 

地元の方に、「八戸を盛り上げてくれてありがとう」と声をかけられたり、県外からお店に足を運んでくれるお客さんがいたり、嬉しい出来事が増えてきているようです。

「お客さんが、リアル本屋に行きたくなるような本屋さんになりたい」と及川さんは目標を口にします。

 

次のお休みの日にでも、リアル本屋に足を運んでみましょう。素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

 

by パン万次郎

 

木村書店
場所青森県八戸市小中野8-12-29
TEL0178-24-3366
FAX0178-43-2051
時間平日・土曜日:9:00~18:00
日曜日・祝日:10:00~18:00

定休日:第2、第4日曜日
Webサイト木村書店twitter

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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