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昭和7年創業の老舗「食事処 四季の千成」をご紹介!

グルメ | 2018-11-14 21:00

かつて外国人が「黄金郷」と例えた県内も紅葉シーズンが過ぎ去り、標高の高い山間部では既に初雪が観測されました。

 

10月末の岩木山。紅葉と雪のコントラストが見事です

 

最近は、青森市の中心部でも、日中でも気温は10度前半までしか上がらず、朝夕は5度くらいまで冷え込みます。

そんな季節を迎えると、どうしても食べたくなるのが「鍋焼きうどん」。

 

美味しい鍋焼きうどんを食べられるお店は青森市内にもいくつかありますが、「鍋焼きと言えば?」と聞かれると、「千成(せんなり)」と答えるサラリーマンの方が多いのではないでしょうか?

 

配膳されたては非常に熱いので注意してください

 

ということで、本日は青森市新町にお店を構える、鍋焼きうどんの名店であり、かつ何を食べても美味しい食事処として、サラリーマンの胃袋を掴んで離さない創業87年の「食事処 四季の千成(せんなり)」さんをご紹介します。

 

 

なるほどな味付け

 

風格ある佇まい。今や新町通りのシンボル的存在です

 

この日は職場の同僚と一緒に行ったので、せっかくなので全員違うものを頼むことにしました。

 

権力や年齢でいくと、デビル、私、市浦、舌バカの順になるので、その順にメニューを決めたところ、

 

デビル・・・なべ焼きうどん(¥850)

私・・・ワンタンメン(¥600)

市浦・・・ニラ豚定食(¥780)

舌バカ・・・しょうが焼き定食(¥850)

 

というラインナップに。

多分ですが、千成さんの売れ筋トップ4を指名できたと思います。

 

今では珍しい店頭のショーウィンドウ。心が和みますよね

 

ところで、青森市といえば煮干しラーメン大国として有名ですが、ここ千成さんの中華そばひと味もふた味も違います。

 

これまで何十食と食べてきて、なんでここだけ味の系統が違うのかなと思っていたのですが、この日少しだけ店主のお話しを伺うことができて、ようやく納得。

 

というのも、現在の店主・成田政隆さんの祖母にあたる初代の成田政江さんや政隆さんの母・佳栄子さんは、お二人ともご出身が東京なんだそう。

 

「小さい頃、当然ながら母の料理を食べていました。私は青森で生まれましたが、青森の人と味の好みが違ったんだと思います。」と店主の政隆さん。

 

なるほどなるほど。

と、前置きが長くなってしまいましたが、注文した4品をそれぞれ紹介していきます。

 

 

千成と言えば

 

はじめて千成さんに行ったのは確か20年ほど前の入社したての頃。

思い返してみても鍋焼きうどんしか食べた記憶がないので、多分それ以外は頼んだことがなかったと思います。(注:鍋焼きうどんは冬季だけのメニューです)

 

それから数十年が経ち、途中何度か伺ったこともありましたが、お店に行くたびに鍋焼きうどんを頼んでいました。

 

そして、友人に誘われて久しぶりにお店を訪れたのが2年ほど前。

それからは、昼食のローテーションの一角として君臨し続けています。

 

行く度に、中華そばかワンタンメンか迷ってしまうのですが、やっぱり、千成さんと言えばワンタンメン。

 

見るからに優しそうなビジュアル

 

魚介と動物系のダシが見事にブレンドされたスープ、細めのちぢれ麺、そしてお店別注の皮を使った特製ワンタンがどんぶりの中で渾然一体となり、サラリーマンの空っぽの胃袋を優しく潤してくれます。

 

中の具が見えるほど極薄の皮に包まれた特製ワンタン

 

細めのちぢれ麺。旨味たっぷりのスープがよく絡みます

 

脇役であるチャーシューや長ネギにもそれぞれこだわりがあり、メニューブックで知ることができるので、次回行った時は是非読んだうえで食べてみてくださいね。

 

 

冬の千成と言えば

 

次にご紹介するのが、冒頭でも触れた「なべ焼きうどん」。(注:千成さんのメニュー名は「なべ焼きうどん」です)

やっぱりさ、寒くなったら食べたくなりますよね。

 

少し甘めのスープで、鶏肉、ごぼう、しいたけ、かまぼこ、えび天、長ねぎ、卵、そしてポイントとなるお餅と三つ葉がトッピングされています。

 

左側に添えられた三つ葉の香りがたまりません

 

味レポは割愛しますが、ひとつだけ、お餅を食べる時は最後に食べるようにしてください。

そうすると、お餅にスープの味が染みて、とっても美味しくいただけますよ。

 

 

東の横綱登場

 

カップラーメンを日本一消費している青森県民。

この輝かしい称号が示すように、青森県民はラーメンを含めて麺が大好き。

 

カップラーメン消費量(2016年版)

 

当然私も麺が大好きで、仕事でも休みでも、お昼はほぼ麺類を食べます。

でも、たまに、本当にたまにですが、無性に白米を食べたくなることがあります。

 

そんな時はこれをおすすめします。

 

見るからにご飯が進みそうですよね

 

はい、しょうが焼き定食です。

青森県産豚の肩ロースに、甘辛くて少し濃いめのタレがよく絡まっていて、もう間違いないあれのやつです。

 

ワンタンメンを西の横綱とすると、こちらは東の横綱とでも言うべき存在感。

 

1枚が大きめなので食べごたえも十分

 

ひと切れだけしか食べませんでしたが、店頭のショーウィンドウで、ひとつだけ独立していたことに納得です。

 

王者の風格が漂います

 

麺類に飽きた時に、是非オススメしたい一品です。

 

 

千成のジョーカー

 

実は、ずっと気になっていながら、手を出せなかったメニューがあります。

 

ショーウィンドウ右下で密かに存在感を放っています

 

先日車で移動中、たまたまドライバーさんが話していたのがこちらの「ニラ豚定食」。

話していた通り、お鍋に豚ばら肉、豆腐、ニラが入っていて、卵でとじた実にシンプルな一品。

 

 

私はスープを味見した程度だったのですが、食べた本人に聞いてみると、味は少し濃いめとのことで、ニラの風味も相まってご飯がとまらなくなくそうです。

そして、お酒のアテにも良さそうなんですって。

 

ということで、今週末は、お昼に一人で来て、これをつまみにビールを飲んでみることにしました。

 

 

老舗食事処のトップランナー

 

青森県の西側、津軽地方に数多く残る老舗食堂群。

このブログを開設した15年前、当時のスタッフが「三代もしくは70年以上」続く食堂を「百年食堂」と定義し、ブランディングに着手。

 

その結果、2009年には書籍化され、その2年後には映画として放映されるなど、全国的にも大きな話題になりました。

 

<当時の記事がこちら>

津軽百年食堂 本日発売!

 

実は、その当時の担当が、この日一緒にランチを食べたメンバーの中にいました。

そこで、このブログを書きながら、なぜ千成さんが百年食堂にリストアップされていないかを聞いてみました。

 

私「なぜ、千成さんを百年食堂にリストアップしなかったんですか?」

当時の担当「ん~、何となく調べなかったんだよねぇ青森市は。その後調べたら、青森市内にも千成さんを含めて百年食堂が4軒くらいあったんだよなぁ。」

 

へぇ。

へぇぇ。

へぇぇぇ。

 

そうだったのか。

と言うのも、実は、青森市の中心部は、終戦の年、昭和20年7月に大空襲により焼け野原となりました。

 

その後、現在の古川と堤町にヤミ市が開かれ、それが復興の礎となって現在の街並みが形成されたので、青森市の中心部にはあまり古い店舗は残っていないんです。

とても興味を惹かれたので、青森市にある百年食堂の名前を聞いてみたところ、4軒とも古川や堤町付近のお店でした。

 

とすると、今なお残るこの4軒は、終戦からの復興を目指す人々を支え、そして高度経済成長期の労働者を支え、バブル崩壊による景気の停滞をも乗り越えて、今なお市民に愛されるお店として残り続けているということ。

 

「これからも新町で愛されるお店であり続けたいですね。」と店主の政隆さん。

こういうお店があってこそ、私たちの日々の生活が成り立ってるんだなと実感。

 

千成さんには、本日ご紹介したお食事メニューのほか、もともと甘味処として創業したこともあり、現在でも白玉あんみつ、クリームあんみつなどスイーツを食べることもできます。

何だかほっこりした気持ちになれますよね

 

このブログを読んでくださった方で、まだ行ったことがない人がいらっしゃったら、是非一度足を運んでみてください。

きっと、あなたもファンになりますよ!

 

By めぐみるく

お食事処 四季の千成
場所青森市新町二丁目5番3号
TEL017-722-4750
時間平日 10:00〜20:00
日・祝日 10:00〜18:00
料金ワンタンメン  600円
なべ焼きうどん 850円
生姜焼き定食 850円
ニラ豚定食   780円 など
その他定休日土曜日、但し第5土曜日は営業

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