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【五所川原市金木町】太宰ゆかりの地を巡る

観光スポット | 2019-06-21 20:00

五所川原市金木町。言わずと知れた太宰治の故郷です。生家として有名な「斜陽館」を始め、太宰治にゆかりのある観光スポットが多くあります。
今なお、根強い人気を持つ太宰治。そんな彼がどこでどのように育ち、何を思い、作品を生み出してきたのか。
太宰の魅力や心境を身近に感じることができるスポットを幾つかご紹介いたします。

○太宰の生家「斜陽館」
まず、最初にご紹介するのは太宰の生家としてご存知の人も多い「太宰治記念館「斜陽館」」です。明治40年に大地主であった太宰の父、津島源右衛門によって建てられた、贅を尽くした入母屋造りの建物になります。
戦後に津島家が手放したことにより、昭和25年から旅館として使われて降りましたが、平成8年に旧金木町(現五所川原市)が買い取り、当時の様子が復元されました。現在の記念館として公開されています。
太宰の作品に色濃く反映されている故郷や津島家の存在を、本から想像する以上にリアリティを持って感じることができるのではないでしょうか。
また、金木町を散策すると様々な場面が思い出され、太宰の心情に対しより理解が深まります。

生家「斜陽館」
斜陽館の廊下
斜陽館の広間

太宰治記念館「斜陽館」
期間 4月から9月 9時から17時30分(最終入館17時)
10月から3月 9時から17時(最終入館16時30分)
12月29日 休館
住所 五所川原市金木町朝日山412-1
料金 一般 500円
一般共通券 900円
(太宰治記念館「斜陽館」と津軽三味線会館)
電話 0173-53-2020

 

○太宰の書斎に座れる「太宰治疎開の家 旧津島家新座敷」
太宰治の生家である斜陽館をご存知の方は多いかと思いますが、太宰が疎開した際の居所が斜陽館から徒歩4分の距離にあることはご存知でしょうか。
次にご紹介するのは「太宰治疎開の家 旧津島家新座敷」。元々は、大正11年に太宰の兄夫婦の新居として建てられた津島家の離れで、斜陽館と同じ和洋折衷の建物になります。
太宰は東京と甲府市で空襲に遭い、妻子とともに津軽へ疎開。その際、暮らした家がこちらの建物になります。また、文壇登場後の居所として唯一現存する邸宅です。
太宰はこの家で「パンドラの匣」「苦悩の年鑑」「親友交歡」「冬の花火」「トカトントン」など、23作品を執筆しました。こちらには執筆を行った書斎が残り、実際に座ることができます。
また、こちらのガイドを行っている白川さんより、この家での出来事や疎開中のユニークなエピソード等を、「太宰は暗い」というイメージを覆してくれるようなお話を聞くことができます。
太宰が数々の創作をした空間に座れば、当時の太宰の暮らしぶりを身近に感じられるでしょう。

太宰の書斎
太宰が暮らした離れ

太宰治疎開の家「旧津島家新座敷」
営業時間 9時から17時
休館日 不定休
住所 五所川原市金木町朝日山317-9
料金 500円
電話 0173-52-3063

 

○小説「津軽」に登場する駅舎を利用した喫茶店「駅舎」
金木町を散策した後は、喫茶店で一息つきませんか。今回ご紹介するのは「喫茶店「駅舎」」です。
小説「津軽」で登場した芦野公園駅の旧駅舎を利用した、赤い屋根と白い外壁が特徴的な喫茶店です。
当時使われていた時刻表等、タイムスリップしたかのような落ち着いた内装と喫茶店の裏にある津軽鉄道のプラットフォームが印象的です。昭和初期の面影を感じる中、軽食と珈琲を傍らに、太宰作品を読んで見るのもいいかも知れませんね。

津軽に登場する駅舎を利用した喫茶店
当時の面影を残す内装

喫茶店「駅舎」
住所 五所川原市金木町芦野84-171
電話 0173-52-3398
時間 10時30分から16時30分
定休日 12月29日

 

○太宰も少年のころ遊んだ芦野公園で散策
喫茶店「駅舎」で一息ついた後は、直ぐ近くの芦野公園で散策はいかがでしょうか。
太宰が少年のころよく遊んだ場所として知られる「芦野公園」。「日本のさくら名所100選」にも選ばれており、春には約1,500本の桜が咲き誇り、公園内を通る津軽鉄道と桜の組み合わせは見る人を虜にします。
湖をもつ約80ヘクタールの公園内には、太宰治文学碑と太宰治像があります。
この太宰治文学碑は、昭和40年に太宰治の栄誉と郷土文化への功績を立て、彼が子どものころよく遊んだ公園の登仙岬に建立されました。
こちらでは太宰の生まれた6月19日に生誕祭が開催され、太宰を偲び全国から集まったファンが文学碑に献花を行います。文学碑には、太宰が好んだヴェルレーヌの詩「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」が刻まれ、太宰の生まれ変わりを意味する不死鳥が刻まれています。
また、生誕100年を記念して、平成21年には太宰治銅像が文学碑の近くに建立されました。象は35歳のころのもので、生家・斜陽館の方向を眺めています。

太宰治文学碑
斜陽館の方向を向く太宰治の像

芦野公園
住所 五所川原市金木町芦野84−170
電話 0173-35-2111

 

○太宰が美女に喩えた岩木山
最後にご紹介するのは津軽富士と称される岩木山です。
太宰は小説「津軽」の中で岩木山の山容を「したたるほど真蒼で、富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに立てたようにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮んでいる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか、透きとおるくらいに嬋娟たる美女ではある」と喩えています。

岩木山を美女に喩え、十二単を拡げたように、そして青空に浮かんでると表現するところに太宰のらしさが感じられるのではないでしょうか。

岩木山は見る方角から様々な姿を見せてくれますが、太宰の故郷である金木から見る岩木山は、まさしく太宰の表現のとおり、嬋娟たる美女としか言いようのない美しさがあります。

太宰がこの光景を見た時の心情に思いを馳せながら岩木山を眺めてはいかがでしょうか。

五所川原市金木町県道2号沿いから眺める岩木山

 

○今年は太宰治生誕110年
長く人を惹きつけてきた太宰治。そんな太宰治生誕110年を記念して、明日6月22日から明後日6月23日には太宰治生誕110年記念フェスティバルが開催され、斜陽館を中心に様々なイベントを楽しむことができます。
斜陽館でのお茶会や作品の朗読会、太宰文学映画祭に太宰ナイトなどなど、太宰に酔いしれる2日間になります。

また、太宰治生誕110年を記念して7月1日から、太宰が好んだ筋子納豆を使用したおむすびに「奥津軽幕の内弁当」が新青森駅などで販売されます。

奥津軽幕の内弁当は太宰も好きだった若生おにぎりを始め、郷土に根ざした料理と味付けが食欲をそそります。

筋子納豆は、筋子の旨みが納豆のネバネバと合わさりより旨みが感じられるようになり、ご飯が止まらなくなります。そんな筋子納豆がおむすびになったということで、外出先でも筋子納豆を味わうことができる夢のようなおむすびですね。

上記の110年記念フェスティバルにおいて、先行販売されるとのことで、7月1日が待ちきれないという方は是非行ってみてはいかがでしょう。

奥津軽幕の内弁当 900円
若生おにぎりを始め郷土の味を感じるラインナップ
手造りおむすび(筋子納豆) 200円
手造りおむすび(筋子納豆)の中身

by ひらぱー

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