まるごと青森

【本当は教えたくない】青森・路地裏バーの豪華絢爛スイーツ

グルメ | 2019-07-26 08:30

1日の終わりに訪れたい素敵なバーが、青森市内の官庁街からほど近い路地裏にありました。バーの名前は、ラ・モルテ(La Morte)。アンティークな照明で照らされ落ち着いた雰囲気の店内で、マスターが温かく迎えてくれました。 ラモルテ

ラ・モルテのマスター、小川さんがここに店を構えたのは2014年11月25日。もともと雰囲気のあった居抜き店舗に、自ら所有していた調度品で装飾し、オープンさせました。ここは、華麗なスイーツを出してくれると噂が広まり、お客様の約6割が女性です。店内は禁煙なので、衣類に臭いをつくことを気にされる女性も安心してお越しいただけます。

ラモルテ

■110種類以上のジンと細部にこだわりあるカクテル

バーですから、まずは自慢のお酒からご紹介しましょう。

ラ・モルテには110種類以上のジンがありますが、世界で400本しかないドイツの貴重なジンをはじめ、飛騨高山、京都などの国産も含め世界のクラフトジン(小規模、手作りのジン)が豊富に揃っています。

 

私もどれか一杯は飲んでみたいと思いながらも、迷っていたところ、季節のフレッシュフルーツで作るジントニックをお薦めいただきました。

ジントニックは通常、氷を入れてからお酒を注ぐことが多いのですが、ラ・モルテでは冷えたグラスに冷えたジンを注ぎ、最後に、丁寧に氷を乗せてお出ししています。すっきり飲みやすい形に仕上がっています。

「ゴールデンキウイとパイナップルのジントニック」(850円)

カクテルを良く見ると、氷の表面には、ひし形の模様が光っていました。これは、ミートハンマーの凹凸を利用して付けたものですが、お客様からは、青森の伝統工芸である「こぎん刺し」カットと呼ばれて好評だそうです。

■自家栽培のハーブが香るモヒート

小川さんのご自宅には、ハーブ畑があり、カモミール、ラベンダーをはじめ各種ハーブを自家栽培しています。毎年、ゴールデンウィークから10月ぐらいまで収穫できるハーブを使った特製モヒートをご常連さんは大変楽しみにしているそうです。

これが、キューバラムを使った「モヒート」(850円)

使われるハーブは、イエルバ・ブエナ(Yerba Buena、スペイン語で“良いハーブ”の意味)。活き活きとしたハーブがとてもさわやかです。また、カクテルの中にはライムがちりばめられていますが、これはエグミが出ないように果肉だけを丁寧に絞っています。なるほどこれも飲みやすい。

私も調子づいてしまいまして、立て続けに2杯頼みました。

こちらは「カイピリーニャ」(900円)

ブラジルのラム酒(カシャーサ)に一個分のライム、そして沖縄の黒糖を入れたものです。夏の日には酸味が嬉しくさっぱりしています。

そして色目を変えて、「ニューヨーク」(800円)

ライ・ウィスキーとバーボンの2種類のお酒に、レモン、ザクロのシロップ、果糖が入っています。口に含んだときにウィスキーの風味がフワッと香ります。それでいて飲みやすい。

アイスフレイク(氷を砕いたもの)が浮いている冷たいうちに、クッと飲んでほしいカクテルです。

■待ってました!絶品スイーツの登場

お酒を楽しんでいる間、マスターはスイーツの製作に取り掛かります。これは特にオーダーしなくとも、チャーム(お通し)として提供されます。

さあ、これが噂のスイーツです。

どうでしょう。これ、バーのお通し(チャーム)ですよ!!

この日のスイーツはと言いますと、

山形県産佐藤錦の氷菓、フランスの焼き菓子「カヌレ」、ハイビスカスの茶葉入り焼きメレンゲ、りんご(サンふじ)のタルト、青森県産いちご、バスク風チーズケーキ、愛知県産イチジクとパウンドケーキ、抹茶のテリーヌ、徳島県産鳴門金時のスイートポテト(近所の古川のおやききで使われている白あん入り)、ビターチョコ、糸飴、食用花、千葉県産ブルーベリーソースの赤ワイン煮。

10種類以上のスイーツとフルーツがオシャレに盛りつけられています

フルーツ以外はすべてマスターの手作りというのがまたもや驚きで、季節に応じて内容を変えているそうです。

■“女は、色々食べたい生き物なのよ”

もともとは、以前、小川さんが別のところで開いていたバーでは、(スイーツではない通常の)3点もののオードブル料理を出していましたが、バーというスタイルのため、どうしても遅い時間の来店が多く、料理を残されるお客様も多かったそうです。

ある時、スイーツを出してみたところ、まず男性に大変好評で、もしも今後新たに店舗を構える際には、是非、スイーツを出していきたいと考えていたそうです。(その後、諸事情で一時期お店を閉めました。)

そして現店舗をオープンさせスイーツのお通しを提供しています。当初、お客様には一種類のケーキのみ提供していたそうです。ところがある日、女性のお客様に、店内に隠してあった種類の異なるいくつかのケーキの存在を知られてしまい、「少しずつ全部食べたい」とのオーダーを受けました。

「女は、色々食べたい生き物なのよ」

そうアドバイスを受けてから、徐々にフルーツを乗せたり、触感が異なるものを乗せたりして、現在の形となりました。

「スイーツの専門家ではないので、自分で色々勉強しながら日々作っています」と、謙遜されていましたが、お酒にあうようスイーツの味や甘みもチューニングされており、大変に美味しかったです。

このほか、オードブル料理(9~10品のプレートとスイーツ、3800円)も準備できるそうですから、今度は是非予約して試してみたいと思います。

なお、マスターがお一人でお酒やスイーツをお作りしています。提供に少しお時間がかかるかもしれませんが、待つからこそ出てきた時の感動が高まるというものです。皆さん、是非、落ち着いてゆっくりお待ちしましょう!!それがこのバーの楽しみ方だと思います。

By トド松っつぁん

※注文したお酒代のほか、チャーム代(このスイーツのお通し代)は別途かかります。

Bar La Morte (ラ・モルテ)
場所青森県青森市長島2丁目4-11 白い館201
TEL017-777-2850
時間営業曜日:月曜日~土曜日(不定休となる場合があります)
営業時間:18:00~翌1:00(ラストオーダー0:30)
WebサイトBar La Morteのフェイスブックページ

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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