まるごと青森

【酸ヶ湯温泉】雪深い人気の温泉宿でプチ湯治体験

温泉・宿泊 | 2020-02-05 18:39

青森市内から車で1時間ほど、八甲田山中にたたずむ酸ヶ湯温泉は、2013年2月に、全国にある気象庁のアメダス観測地点史上最高の積雪量(566cm)を記録するほど雪深い温泉地です。

酸ヶ湯温泉といえば、混浴の大浴場「ヒバ千人風呂」でしょ!というぐらい温泉マニアにも大変人気が高いです。酸ヶ湯温泉には宿泊できるの?とよく聞かれるのですが、もちろん宿泊できます。

かつては農閑期に温泉で体をいたわるために、長期間滞在する湯治客で賑わっていたそうですが、現在でも、湯治客向けの比較的コンパクトな間取りの和室もあり、共同の炊事場で自炊することもできます。(朝夕2食つきプランもあり、料理も美味しくて好評です)

私もこの冬、一泊2日のプチ湯治体験をしてきました。

■混浴風呂にイザ!

まずはメインのヒバ千人風呂です。男女別の脱衣場から浴室に続くドアを開けると、そこは温泉を見下ろす高台となっており、目の前に広大な異空間が広がっています。やや肌寒い中に湯煙が立ち込め、圧巻な光景です。

(写真提供:酸ヶ湯温泉)

160畳もの浴室には、熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など4つの源泉の異なる浴槽があります。(混浴といっても、どこでも入っていいわけではなく、男女それぞれ制限区域あり)

<豆知識その1> 混浴風呂に抵抗がある女性も多いと思いますが、売店には「湯あみ」と呼ばれる厚手の生地で作られた入浴用の衣類が販売されています。また、千人風呂には、女性専用時間があります。午前と午後、どちらも8時から9時までです。

酸ヶ湯のウェブサイトには、冷え性疾患の入浴方法が掲載されていましたので、そのとおり入ってみました。

(まず、冷の湯でからだを清めてから)「熱の湯」に5分、次に「四分六分の湯」に5分、一度「冷の湯」を頭にかぶってから、打たせ湯「湯滝」で3分、最後に再び「熱湯」に3分入って、上がりです。

そんなに長湯するわけではありませんが、泉質が強いせいか、意外と疲れました。

通常、温泉療養の場合は、1日当りの入浴回数は、初め数日間は1~2回程度、その後3回まで増やしていくそうです。

ほんの少しだけ温泉を舐めてみたのですが、酸味と苦みと若干の塩気が混ざったような濃いお味でした。

※ちなみに、この日の千人風呂で女性を見かけることはありませんでした。

いつもより早い時間に就寝したこともあり、なぜか深夜に目が覚めてしまったので、またひとっ風呂浴びました。意外と入っている人がいました。

<豆知識その2> メガネ、ネックレス、時計等、身に付けている金属類は外して入浴しましょう。温泉の成分により表面が黄色や黒色に変色してしまいます。

酸ヶ湯には、「ヒバ千人風呂」の他に、男女別の小浴場「玉の湯」がありますが、「玉の湯」にはシャワーとシャンプー・ボディソープも備えています(千人風呂ではシャンプー類は使えないので、便利です)。玉の湯は千人風呂と源泉は異なりますが、白濁した酸性の硫黄泉で同じような泉質です。

(写真提供:酸ヶ湯温泉)

■炊事にチャレンジ!

続いて、炊事場で自炊にチャレンジしました。

炊事場には、水道、コンロのほか、宿泊客が自由に使用できる食器類もあります(包丁はフロントで貸出し)。

この竹筒の先にあるシンクは、水冷の冷蔵庫。野菜等の食材を冷やしておくためのもので、風情があっていいいですね。※各部屋には冷蔵庫もあります。

かつては酸ヶ湯には、自炊用の野菜など生鮮食品も販売されていましたが、現在は需要も少なくなってしまったこともあり、販売されていませんので、基本的に食材は持ち込みです(ラーメンなどの乾物類等は販売しています)。この日の炊事場も特に混みあうことはなく使用できました。

今回私は、これが自炊と言えるのか分かりませんが、大学浪人時代から好きで作っている、得意技「いちご煮ご飯」を作ります。いちご煮は、アワビとウニが入った磯の香りが芳しい、青森県南部地方の料理です。

<レシピ>

・米2合

・イチゴ煮1缶

・きざみのり

鍋に、米2合に、同量のイチゴ煮を汁ごと入れ(2合の米でちょうど1缶になると思います)、30分ぐらい吸水し、コンロで普通に炊くだけ。

焦げ付かないように火加減だけ注意します。ほかは何のテクニックも不要です。

炊き上がったら、お茶碗によそい海苔をかけて出来上がりです。

自分一人では食べ切れないので、スノーボードするために滞在している東京から来た宿のご常連さんに振る舞いましたら、とても喜んでくれました。うまくいってよかった!

炊事場で簡単なおつまみをささっと作ってシェアすることができるのは、いいなあと思いました。

ちなみに、朝食は、残りもののイチゴ煮ご飯に、納豆。時間があればもう少し手の込んだものを作ってみたかったです。

一泊二日だったのですが、周りの山の風景もよく、とてもリラックスすることができました。今度は3日ぐらいゆっくり滞在して、もう少し本格的な湯治体験をしてみたいと思います。

By トド松っつぁん

酸ヶ湯温泉
場所青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
TEL017-738-6400
時間【日帰り入浴時間】
・「ひば千人風呂」は午前7時から午後5時半まで
・「玉の湯」午前9時から午後4時半まで
入浴料:大人1,000円小人500円
(入浴券は自動販売機から購入しますが、タオル付でフロントにてお渡し)
Webサイトhttp://www.sukayu.jp
その他・青森駅前アウガ駐車場から無料送迎バスあり
・そのほか、青森駅/新青森駅から、JRバス東北「みずうみ号」を利用(酸ヶ湯下車)

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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