いかん!!!先を急がねば日が暮れてしまう。駅へと向かう道に「MAPPINK BOOK」に乗っている駅から徒歩1分の銭湯にもアートがあるというので覗いてみました。
青森にはたくさん銭湯があるが、どこもかけ流しの温泉が多く、凄くいいお湯にも関わらず、いわゆる銭湯の料金で入浴出来るというなんとも羨ましい情報が舞い込んできた。
東京都内はとうとう大人500 円になったというのに、ここは温泉なのに未だに400 円で入浴出来るとはっ!青森県のポテンシャルの高さ恐るべし!!!
被り型のヘアドライヤーが今だに現役っ!懐かしすぎて記念写真をパチリ。皆様も是非。
あったあった!!!女湯に薄いピンクの鏡!!!メイクがちゃんと落ちているか、わかりづらいので(笑)他の鏡を使って身体を洗う事に。あ~広い洗い場気持ちがいい。
お湯に浸かってみると驚くほど湯あたりが柔らかく、肌がめちゃくちゃつるつるするじゃないのっっっ!!!私は取材撮影という仕事のお陰で、全国津々浦々かなりの数の温泉に浸かってきましたが、「ああ!ここでもう残りの時間全てを使いたい」そんな気持ちになってしまう程いいお湯に、「あ~帰りたくない~!」と呟いている自分がいました。
後で知ったのですが、こちらの銭湯は原さんにとって、このプロジェクト創作の原点とも言える場所だったそうです。「MAPPINK BOOK」には書かれてないので、予備知識としてお伝えしておきます!
男湯の方は濃いピンクの鏡に。(ご主人にお願いして、人がいないタイミングを待って撮影させて頂きました。お風呂内は基本的に撮影禁止です。ご注意くださいませ。)
お風呂に入って小腹が減ってしまった私は、また足を延ばしてついつい「MAPPINK BOOK」に載っているお菓子屋さんが気になってしまい、再び7 分ほど歩いてお店に突入。
思うままにあれこれ食べたいものを買ってしまいましたが、なかでも蓮根饅頭が個人的にクリティカルヒット!
電車の中で頬張っても目立ちづらい形状はもちろんの事、優しい甘みなのに、コクがあります。
ん???と、思ったら味噌があんこに練りこんであるではないか!!!蓮根の食感、そして近所のこの茶色い味わい深い素朴な皮の香ばしさと相まって物凄く絶妙なんだが。
日本書紀に『人徳天皇五十五年(三六八)勅命を受けて、北夷の反乱を平定のため東北地方に兵を進めたが、戦利あらず、伊寺の水門(いじのみなと)で戦死なさる。後に大蛇の姿となって暴夷を平定した。』と記されてある近所の猿賀神社には有名な蓮の花が咲いている事に因んで作ったお菓子という事で、なんだか食べるだけで徳を積んだような気持ちになる由来に、お風呂に浸かったお陰か色んな意味で整った気持ちになりました。
さて、再びアート列車に乗り込み、何処に行こうかな?何があるか、駅名ですぐ分かりました。
(笑)田んぼアート駅で下車。
こちらは前からネットで話題だったので、写真では見た事があるけど、実際に目にした事がなかった「田んぼアート」が見られる展望台。期待に胸を躍らせつつ、いざ展望台へ!!!
まじで。ちゃんと見えるじゃん!凄い凄いっっっ!!!実際に見てみるとあまりの大きさに驚く。14mmレンズでも入りきらないんですけど(笑)と、驚きました。
(今年度、田んぼアートの観覧ができる期間は既に終了しております)是非、来年チャレンジして下さいね。
さてアート列車はいよいよ終点の黒石駅へ到着。真っ直ぐ行けば30 分程度の短い区間ですが、立ち寄り過ぎて、たっぷりと楽しんでしまいました。
黒石駅の構内には、キヨスクだった場所を活用して、映像作品が観られるスペースがありました。こちらにも是非お立ち寄りを。
さぁこちらから歩いて10 分、いよいよチケットの半券の「お猪口プレゼント」の鳴海醸造店へ!
この様な雪よけの屋根がある、ノスタルジックなこみせ通りにあるこれまた歴史ある一軒の建物の前へ。
こちらがチケットに含まれているお猪口を頂ける鳴海醸造店です。1806 年創業で黒石の中でも一番古い酒蔵で、「菊乃井」「稲村屋」「稲村屋文四郎」などの銘柄で有名な酒蔵(私は稲村屋を好んで飲んでます)。
黒石市の文化財にも指定されているこの建物は、中に入ると想像よりとっても広く、ふわっと日本酒の香りが漂っています。日本酒が好きすぎて思いっきり深呼吸してしまいます(笑)
平川市にある盛美園同様、津軽独特のV 字の飛び石が置かれ、大石武学流の庭園は平成19 年7 月26日に登録記念物に登録されました。このお庭は無料で拝見できますが、座敷に上がる際には店主に一声掛けてからにしましょうね!
半券を渡してお猪口ゲット!
こちらの可愛らしいお猪口を頂けました!試飲もやっているので、ぜひ。
電車移動だからこそ呑みまくれる嬉しいひと時。(笑)私は2年連続で全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「大吟醸稲村屋文四郎」と「稲村屋」の純米酒を連れて帰りました。旨口のお酒が口に含むといつまでも深い甘みの余韻を残してくれて、「こりゃ金賞だわ」と思う素晴らしいお味に、フィナーレに相応しいと蔵の歴史を噛みしめながら嗜みました。
さて、青森の魅力をアートで巡る、アート列車の旅は如何だったでしょうか?
見知らぬ土地でふらっと電車を降りて、気になるスポットに突入するという体験は今回初めてだったんですが、アート列車のお陰で色んな出会いや新しい発見をすることができました。
アート列車は2022 年11 月13 日まで運行していますので、まだ間に合いますね!
過去、今、そして未来。皆さんもまだ見ぬ未来につながる体験をしに、列車に乗ってみては如何でしょうか?
フードカメラマン福田栄美子
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掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。