この豚肉をしゃぶしゃぶで食べたい「山崎ポーク」
全国で飼養頭数第9位の青森県は養豚産地でもありますが、希少な優良豚を最新の施設と深い愛情で育てた「おいしい豚肉」があります。
その名は、「山崎ポーク」。
初回ですが、まずは、山崎ポークのお話からです。
肉質を決める3つの視点
豚肉は、3つの視点で肉質が決められます。
まずは、「種」。
「バークシャー」「大ヨークシャー」「ランドレース」、これ全部豚の品種です。
バークシャーといのうが、いわゆる黒豚。
またこれらを三元交雑種にしたりと、種により肉質に違いがあります。
次に、「えさ」。
さつまいもを食べさせたり、青森のガーリックポークは、特産のにんにくを食べています。
こうした食べさせるえさの種類によっても肉質に違いが出てきます。
最後は、「環境」。
青森で言えば、長谷川自然熟成豚のように放牧で長期間飼育をする、となると肉質に違いが出てきます。
山﨑ポークの歴史
今回の山崎ポークのお話は、「種」と「えさ」と「環境」の全てです。
山崎ポークの「種」は、PICバークシャーL14とケンボロー22です。
PICとは、1962年にイギリスの6人の養豚農家が種豚の品質改善を目的として設立した豚改良会社。このPICがケンブリッジ大学とエジンバラ大学のプログラムにより生み出したがケンボロー(両大学の名前にちなんで命名された種豚)です。
山崎農場は、イワタニ・ケンボロー(株)の求める「飼養環境」「生産システム」「衛生管理」といった厳しい用件を満たし、種の供給を受けています。
特に貴重なバークシャー系の新品種「PICバークシャーL14」は、同社の自信作のようで、世界で2カ所しか供給されていないのですが、山崎農場の最新の飼育環境とそれを超える生き物への深い愛情があることが、この農場を選んだのでは、と勝手に思っています。
山崎さんは言います。
「生命産業は愛情産業。飼育管理の行き着く先は「愛」しかない。それには打算も効率もない。恋愛だ。」
山崎ポークの濃厚な豚肉のおいしさは、こうした生産者の愛情が支えています。
山崎ポークは、数ヶ月前のお歳暮シーズンにロースハムとなりました。
日本で最初にロースハムを作った「ローマイヤ」が作りました。
ローマイヤは1921年の創業以来、品質のためには時間を惜しまないホンモノ志向と妥協を許さない頑固さによって、素材本来のうまみを活かした「素朴で贅沢な本物の味」を守り続けているところです。
こうした老舗に選ばれたのも、山崎農場の「豚への愛情」からなのでしょうか。
アクが出にくいお肉
山崎ポークの特徴は、豚肉のあの濃厚なおいしさが口の中であふれ出すだけではありません。
その飼育環境から、極めてアクが出にくいお肉でもあります。
だから、「この豚肉をしゃぶしゃぶで食べたい」んです。
地元三沢市では、中心市街地にある「肉のいわま」さんでこの山崎ポークを取り扱っています。
しゃぶしゃぶ用のお肉はなんと、「天国のしゃぶしゃぶ」というネーミングがされています。
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