これがホントの「イカ刺し」
先日取材で、下風呂温泉にいきました。
下風呂温泉は、下北半島本州最北端大間崎の手前、風間浦村にある、津軽海峡に面した温泉郷です。
潮風と温泉の硫黄の匂いが堪らなく旅情をそそります。
下風呂漁港はいか釣り漁船の集積する港。
潮の流れの早い津軽海峡で捕れる「いか」は、そこいらで捕れる「いか」と違って身の締まりが最高なんだ、と地元の方は言います。
ならば、ぜひ!と訪れたのが、下風呂温泉にある「あさの食堂」。
店主の高瀬さんが、自慢の逸品と出してくれたのが、「イカ刺し定食」(1500円)
下風呂漁港内にある「活イカ備蓄センター」から取り寄せた「生きたイカ」を店主がさばきます。
ガラスのような透明さと輝き、そしてカチッとした身の締まり、極上のイカ刺し。
まさに「津軽海峡の宝石」です。
輝きを失わないよう端っこだけお醤油にちょんちょんと軽くつけ、ほおばると、
「コリコリの食感とそこから湧いてくるようなイカの甘さ」。
活イカを食べた人ならわかるこの独特な「甘み」。
箸をつける毎にニヤニヤしてしまいます。
この一枚のお皿は「これがホントのイカ刺しだぜっ」と胸を張っています。
ゲソの吸盤がまだピクピクしている活イカに温かいごはん。
勝手に「海峡宝石ランチ」と名付けたくなりました。 by なおき
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