弘前 中三デパート地下のみそラーメン
今日は津軽・弘前方面にいってきました。
津軽藩の城下町で、古い地名が残るしっとりとした物持ちのいい街です。
そして、ここは私のふるさと。
小さな時からの思い出が詰まったところでもあります。
弘前の中心繁華街と言われるところが「土手町」。
とにかく、小さなときから決まって食べいたランチが、「中三のみそラーメン」。
親から「にんにく臭いから、たまには違ったのを食べてきなさい」と必ず言われ、それでも欠かさず食べてきた「大好物」です。
大人になってもあの味を思い出すと、万難を排しても立ち寄りたくなる衝動で、スケジュールが昼に土手町にいるとちょうど都合がよくなるように無意識にし向けてしまいます。
今日も何故か、お昼は土手町で食べるとちょうど良くなる行動になっていて、パプロフの犬状態で脳裏によぎる度につばが出てきます。
中三デパートの裏からまっすぐに地下へと入ると、もうそこの臭気は記憶の中のあのみそラーメンそのもの。
税込み504円ですが、私にとっては安い高いの問題ではありません。
とにかく食べたいのです。
目の前にしたみそラーメン。
湯気の中で香りを確認し、てんこ盛りの野菜へのスープのしみ込み具合も見て、まずはスープを。
スープは口の中でザラザラがしっかり残るかが自分の目安。
すりおろした「にんにく」「しょうが」と甘いみそのスープと豚肉の味。
「これこれ、これです。これなんです。」と安心して割り箸を割り、固ゆで細麺にスープを絡ませるように優しくかき混ぜ、いよいよ至福の瞬間、麺をいただきます。
習慣とは恐ろしいもので、完食までの数分間の自分はまったくの「無意識」。
この最初の儀式しか覚えていません。
弘前に行ったら、ぜひどうぞ。 by なおき
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