青森シャモロックの「ひっつみ」
先日、桃鉄のさくま様ご夫妻をご案内しながら、青森県の南部地方を回ってきました。
到着したのは、名川町の「チェリウス」。
青森県名川町は、青森県屈指のさくらんぼの大産地です。この日もたわわに実っていました。
どうしても北にあるので、山形のような早出しができないのと、市場にまだ弱く、産地の評価が上がりきっていないところでありますが、味は抜群のさくらんぼを作っています。
こんなさくらんぼ=チェリーをもじったのが、「チェリウス」。
グリーンツーリズムを推進しようと町が作った宿泊滞在施設です。
名川町に青森県のブランド地鶏「青森シャモロック」を作っている生産者もいることから、この地鶏をいろいろな料理に使っています。
「青森シャモロック」は養鶏研究者が憧れる速羽性の横斑プリマスロックとシャモを掛け合わせた地鶏で、そのおだしには濃厚なコクがあり、肉はうまみが強く、地鶏独特の弾力ある肉質を持っています。
このシャモロックをおだしに使い、惜しげもなく肉を放り込んだ「ひっつみ」が本日のネタです。
「ひっつみ」とは、小麦粉を練って寝かせた生地をうす~くのばしながら、ひっつむ。そして鍋に放り込むもので、南部地方の郷土料理です。
特に、チェリウスの中坪さんのひっつみは、その薄さから「ワンタンタイプ」と私たちは呼んでいます。
この薄さがシャモロックのおだしをどんどん吸い込み、腰のある歯ごたえと相まって、至極の瞬間となります。
あっという間に「鍋が空になる」。そんな勢いの食卓になりました。
さくまご夫妻もよろこんでくださったようで、うれしかったです。
そば、うどん、ラーメンに続く、「第四の麺」。
ワンタンタイプのひっつみを食べてみてはいかがですか。 byなおき
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