※こちらの食堂は現在閉店しております。(更新日 2024.02.01)
青森の古くから続く大衆食堂を探す取材で、今日は黒石市へ。
黒石というところは、「こみせ」もそうだが、食堂にしろアイスキャンディー屋にしろ、古いものを大事にする市民性があるらしい。見習わねば。
今日の目的地は黒石の中心繁華街。一度車で流してみるが発見できない。一回りしてもう一度繁華街に入ると、ありました、何やら良い雰囲気の建物が。これは黒石にあまり来たことない人は見つけにくいかも。人通りの少なくなった寂れた繁華街にぴったりフィットしすぎです!
店の中に入ると、店内はレトロ~な感じで、すっかり昭和。中にあるもの全てがそんな感じで、注文をとってくれたおばちゃんまでも、まるでワンシーンのようにぴったりはまってました。私が頼んだのは、黒石では昔ながらのファンが多い「中華そば」。焼干しを使ったスープ、中太手打ちチヂレ麺の正調津軽風中華そばです。「うまーい」というよりも「うーむ、懐かしい!!」といった感じでした。
店のおばちゃんと話をすると、昔は黒石ももっと賑わっていて、それはそれは忙しかったそうで、店の中で作業できず、店の裏にりんご箱を並べ、それを台所代わりにしていたと話してくれました。ただ、跡を継ぐ人がいないので、長崎家もこの代で終わりかもしれないとも話していました。街から人が減り、跡継ぎは都会へと出て行き、地元でみんなに愛された味が消えていく。とてもかなしい連鎖だと思いました。
by Yoshihito
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