「日本海の幸」の中継基地が「すし文化」を生みました。
いよいよ今年も8月4日から8日まで、五所川原立佞武多(たちねぷた)が開催されます。
高さ22メートル、5階建てのビルの上から顔を覗かせる「真夏の夜の巨人」の祭りです。
立佞武多の展示や物産の販売など、この祭りの中核を担っているのが、「立佞武多の館」。
こちらには3台の巨人が展示されていますが、夕方になると、1階から6階までが続きになっている扉が開き、展示スペースからそのまま公道に出るという、実写のマジンガーZなみの驚きがあります。
見るだけで首が痛くなるくらいの大きさの立佞武多がビルの中から出てくる。
この瞬間だけは見逃せません。
立佞武多はこんな大きさなので、運行コースは、電線との戦いでもありました。
電力会社、電話会社と市が共同して、運行コースから電線を取り除いてきました。
そしていよいよ、ことしは運行コースが1.5倍に増えます。
アーケードで立佞武多の上半身が見えなかったコースもありましたが、今度のコースは市役所前を通るとあって、アーケードのないコースができました。
せっかくなのでと、昼から五所川原を散策するのがオススメです。
先日、五所川原のK課長から紹介されてご一緒したのが、「仙寿し」。
地元の旬の素材を大切に仕事をしてくれるお店です。
こちらのランチはいろいろとありますが、いただいたのが、「海鮮丼ランチ」(1029円)です。
この日は22種類の素材が、器の上に飾られ、具の下にはそっとガリ和えが忍び込む、手の込んだものでした。一緒に運ばれてきた「蟹揚げ」は、常連客にも評判の蟹しんじょです。
こんなに素材が詰め込まれて、しかもどれもこれもイケてるので、どんなに頑張ってもおかずが勝ってしまうんです。最後は、おかずだけでいただいてしまいした。
五所川原市は実はお寿司の街。この立佞武多の運行コース周辺のエリアだけで10件のお店が並ぶ激戦区でもあります。
それもそのはず、五所川原はもとも米やりんごを扱う豪商のいた町。夜の町に繰り出す前に寿司屋で軽く一握りいただくのが流儀ということもあり、繁盛していたんだ、とN課長の話。
津軽平野の交通要所の五所川原は、日本海の海産物の中継基地。鮮度のいい魚が揃うところでもあります。
いろいろと楽しい五所川原。祭りが楽しみです。 byなおき
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