初冠雪や雪による国道の通行止め。
いよいよ冬が来た!という感じで気分も暗くなりがちですが、
冬でなければ味わえない青森ならではの食材もあるんです。
津軽藩の台所と言われた大鰐町で350年以上も前から栽培され、
時の津軽藩主に必ず献上されたという「大鰐温泉もやし」がそのひとつです。
津軽藩御用達のこの「大鰐温泉もやし」は、
主に冬期間だけ栽培されている津軽の伝統野菜。
数名しかいない栽培者が今なお秘伝の方法で栽培します。
明らかになっていることといえば、
温泉熱を利用した昔ながらの土耕栽培であること(もちろん無化学肥料、無農薬)。
タネは門外不出の在来種であること。
水道水は使用せず温泉だけで育てていること。など基本的な部分のみ。
詳しい方法やコツは昔も今も一切口外されることはありません。
おいしさの秘密は何といってもその歯触り。じっくり育てられたこのもやしは、自らが持つ生命力と秘伝の「温泉〆」により、水耕栽培にはないシャキシャキとした歯ごたえがあります。また、ほのかな土の香りは何とも言えない優しい旨味となってついつい箸が進んでしまいます。
大鰐温泉もやしは豆もやしとそばもやしの2種。
シャキシャキ感が強い豆もやしはみそ汁や豚汁に入れたり油炒めにしたり、細いそばもやしはサラダやおひたしにしていただきます。
大鰐温泉もやしは期間限定、数量限定、地域限定。
冬になると大鰐町内の食料品店や町地域交流センター「鰐come」などで購入可能です。
by 義人
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