まるごと青森

寒造り 干しもち

寒造り 干しもち

特産品・お土産 | 2005-12-15 17:37

真冬並みの厳しい寒さが続く県内。いよいよ干しもち作りが始まります。
今や買うものとなってしまった干しもちですが、昔は、どこの家でも干しもちを作っていたものです。話を聞けば、各家庭に”干しもち奉行”がいて、天候(寒気)をにらみ、勘を働かせながら、干しもち作りを始めたものだとか。農作業のこびるや子供のおやつに欠かせないものだった干しもちの出来不出来は、どの家庭にとっても大変重要なことだったようです。

寒造り 干しもち

干しもちの作り方
干しもち作りは準備から仕上げまで約2ヶ月かかります。まず、水を普通より多く入れてついたモチに、砂糖や塩で味をつけ、ゴマやシソなどを入れてさらによくつきます。それを折板に入れたまま三、四日置き固め、切ったもちを藁などで編んで連にします。
ここまでも大変ですが、これから先はさらに大変。よくしばれた日を選び、夜遅く、もちの連を一つずつ水にくぐらせて戸外に吊し、一気に凍らせます。そして翌朝、朝日が出ないうちにムシロで覆って一月以上干しておくのです。
明け方まで続く干しもち作りは、寒い、冷たい、眠い。作り手がどんどん減っていく中、五所川原市には、今なお昔ながらの方法で作り続けている”干しもち名人”がいます。

名人のこだわり
名人は、岩木山の姿を見ながら勘を働かせ、日が傾き寒くなる夕方から干しもちを作り始めます。大型冷蔵庫で作業を効率化することもできますが、岩木山から吹き下ろす寒風にさらすのは、干しもち名人ならではのこだわりです。

おいしい食べ方
よくできた干しもちは手で簡単に割れます。サクサクした食感。素朴で淡泊な味わい。口に入れると懐かしくて心地よいおいしさが広がります。よく合うのは黒ごま。そのほかに、炒り大豆、シソの葉、よもぎ、紅ショウガ、落花生などを入れた干しもちもあります。
そのまま食べてもいいのですが、焦げ目がつく程度に軽く焼き、バターでいただくともう止まりません。ストーブならおまけに楽しいです。また、高温の油でカリカリに揚げると、香ばしさが増して格段においしくなります。

hosimochi2

干しもち作りのピークとなる大寒にはまだ早いのですが、これだけ厳しい冷え込みが続くと、もうそろそろ干しもち作りが始まることでしょう。

by 義人

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

タグ別記事一覧

わかめ和栗インバウンド#料理エビチャーハン#夏スイーツ魚介種差海岸まつりカンバッジうにぎりe-sportsスタンプお家でシリーズBUNACO白神山地体験レポート#歴史・文化まち歩き肉・卵十和田湖アクティビティおみやげ岩のりお盆スーパー植物#だし青森県#ねぶた・ねぷた伝統工芸田んぼアートマグロお土産津軽弁缶バッジ寒海苔迎え火・送り火ハンコ担々麺#アートアウトドア郷土料理三味線ご当地蔦沼寺山修司カフェ嶽きみコケシ辛い#青森県立美術館#サウナツアー歴史・文化紅葉新緑八戸ブックセンターコーヒー熱帯魚クリスマス種差#自然#八甲田山自然アートランチライトアップイルカプリン焼き鳥グランピング#エビの釣り堀八戸市グルメ弘前公園陸奥湾おやき日記雪見温泉月見#釣り#太陽光発電食堂ブナコ弘前城フェリー三社大祭ポップアナログレコード#手帳#夏休みヒバ津軽八甲田尻屋埼灯台館花岸壁朝市横丁露天風呂青森県、色彩#桜#風車鉄道青森岩木山尻屋埼宵宮最強毛豆決定戦妖怪#食#焼きそばりんご三内丸山遺跡白神山地毛豆寒立馬美術館きのこ鮟鱇JOMONトーク伝統芸能アウトドアツーリズムねぶた・ねぷた奥入瀬渓流絶景太宰治灯台青森土産アニメあんこう万年筆えんぶり#食堂果物山菜・きのこウニ温泉ジオパーク津軽土産クラフト風間浦鮟鱇ステンドグラス建物#ラーメンカフェ・レストラン米・パン・穀物津軽海峡自転車ガイドパッケージ買いイベントハンドメイド#郷土料理#青森グルメ#ご当地お酒寿司白神山地周辺津軽弁金魚唐揚げ#お家ごはん中華料理#カフェ・レストランラーメン野菜居酒屋・バーカレー缶バッジおにぎり海藻

月別記事一覧

月別一覧ページへ