まるごと青森

天中華

天中華

グルメ | 2005-12-16 17:37

いまや五所川原市の代名詞となった立佞武多3台を常設展示する「立佞武多の館」。この裏手に一軒の小さなお店があります。亀乃家。明治の終わり頃から続いている、伝統ある食堂です。

亀乃家は、明治後期に初代・金川亀吉さんがそば・うどんの店を開いたのが始まり。努力家だった亀吉さんは、おそらく青森県内で初めて鍋焼きうどんを店で出すなどお店を成長させ、その所業は市史においても「裸一貫から今日の味を築いた氏の歴史は、実に血と汗にまみれた苦闘史で、若き者の学ぶべき点が多々ある。」と評されるほどでした。
その後も順調に店は大きくなり、一時は中心商店街に大きな建物をかまえるまでになりましたが、右肩上がりばかりが続くわけもなく、やがて少しずつ身代は傾き、いつしか裏通りの小さなお店へと移ることを余儀なくされました。今は四代目和弘さんがお客さんを大事にした商売をしています。

tenchu

亀乃家の名物といえば「天中華」。もともとそばがメインの店なので、カウンターの上には普通にかき揚げなどもあがっており、ある日、中華を食べていたお客さんが「そのかき揚げ、これに乗せてくれないか」と注文されたのが天中華の起源。ずっと隠しメニューの一つとして常連客の間で評判だったのですが、5年ほど前からはメニューにも並ぶようになりました。

かき揚げ自体にも一工夫されており、普通は小エビが使われるところ、ここのかき揚げにはホタテが入っているのです。青森県の特産品を何か使いたいと考え、生まれたものです。
中華そばとかき揚げの一風変わった組み合わせですが、あっさり味の中華とかき揚げの組み合わせはなかなかのもので、食べてみると意外に違和感なく食べれてしまいます。最初はあっさり味の中華を楽しみ、じょじょにかき揚げから旨味が溶け出し、後半はコクのある中華を楽しめたりします。
 by YOSHIHITO

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

タグ別記事一覧

鉄道青森岩木山尻屋埼宵宮横丁露天風呂青森県、色彩#桜#風車りんご三内丸山遺跡白神山地毛豆寒立馬美術館最強毛豆決定戦妖怪#食#焼きそばねぶた・ねぷた奥入瀬渓流絶景太宰治灯台青森土産きのこ鮟鱇JOMONトーク伝統芸能アウトドアツーリズム果物山菜・きのこウニ温泉ジオパーク津軽土産アニメあんこう万年筆えんぶりカフェ・レストラン米・パン・穀物津軽海峡自転車ガイドパッケージ買いクラフト風間浦鮟鱇ステンドグラス建物お酒寿司白神山地周辺津軽弁金魚イベントハンドメイド#郷土料理#青森グルメラーメン野菜居酒屋・バーカレー缶バッジおにぎり海藻唐揚げ#お家ごはん中華料理スイーツ魚介種差海岸まつりカンバッジうにぎりわかめ和栗インバウンド#料理エビチャーハンまち歩き肉・卵十和田湖アクティビティおみやげ岩のりe-sportsスタンプお家でシリーズBUNACO白神山地体験レポート伝統工芸田んぼアートマグロお土産津軽弁缶バッジ寒海苔お盆スーパー植物#だし青森県郷土料理三味線ご当地蔦沼寺山修司カフェ迎え火・送り火ハンコ担々麺#アートアウトドアツアー歴史・文化紅葉新緑八戸ブックセンターコーヒー嶽きみコケシ辛い#青森県立美術館#サウナ自然アートランチライトアップイルカプリン熱帯魚クリスマス種差#自然#八甲田山グルメ弘前公園陸奥湾おやき焼き鳥グランピング#エビの釣り堀八戸市食堂ブナコ弘前城フェリー三社大祭日記雪見温泉月見#釣り#太陽光発電ヒバ津軽八甲田尻屋埼灯台館花岸壁朝市ポップアナログレコード#手帳#夏休み

月別記事一覧

月別一覧ページへ