ホタテが貝の王様なら、ホッキ貝は女王様!
青森県側太平洋、12月1日からいよいよホッキ貝漁が解禁しました。
「ホッキ貝」というのは通称で、正式名称は 「ウバガイ」 。
ハマグリを大きくしたような、重厚で、丸みをおびた二枚の貝殻が特徴です。
冷たい海水を好み、鹿島灘以北から北海道にかけての浅海の砂底に生息しています。
北海道で「北寄」と呼ばれていたのが、商品の流通の広がりと共にホッキ(北寄)貝となったようです。
ほっき貝の寿命はな、なんと「30年」と言われています。
こんな長寿の貝だから「姥(うば)貝」と言われたのでしょうか。
だからこそ、成長も遅く、殻長が7cmになるのにも10年近くかかるようです。
ほっき貝の足の部分(△の部分)は、生の状態では「紫色」、熱を加えたり酢で締めると「桃色」になります。
シコシコした歯ざわりと、独特なミルクのような甘味を持ち、寿司ネタとしても扱われています。
ほっき貝の産地としては、北海道が有名ですが、築地では三陸沖で取れるものが上品とされているらしいです。
その三陸産と言われる中心が三沢市・百石町を含む、北浜海域。
12月から3月までが漁期です。
カナダ等からの大量に輸入される冷凍むき身が主流の中で、養殖できない貴重な天然ほっき貝こそ、産地でたらふく食べたいところです。
ほっき貝料理で衆目の一致するところは、バター焼きのようですが、産地で捕れ捕れをたっぷりといただきたいなら、しゃぶしゃぶやお刺身です。
もちろんお刺身で十分いただけるほどの貝をさっと湯で引くと、ピンク色に変わり始めます。熱をちょっと加えるだけで、ほっき貝の独特な甘味が凝縮され、コリコリシコシコが強まっていきます。
お皿にはほっき貝のヒモ、そして貝柱もあります。
こちらは湯引きを強めにして、コリコリ感とうまみを楽しみたいところです。
3月までのお楽しみの本番は、これから!
地元では産地値段で1個、100円ほど。
箱買いしたくなります。 byなおき
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