一人暮らしをしていると、
どうしても食生活はジャンキーになりがちです。
若い頃はそれも楽しかったのですが、年を取ってくると、
母親が作ってくれたような優しい味が恋しくなってきます。
「美味しいご飯と美味しい漬け物」、
これだけでも割りと満足できてしまうものですが、
美味しい漬け物を見つけるのはなかなか難しいものだったりします。
そんな時に出会ったのが、
岩木町の「ふるさとの味を作る会」の漬け物。
津軽の農村文化の保存・伝承で活躍されたた故・前田セツさんが
昭和43年から、「無添加」にこだわり、これを基本理念として立ち上げた
岩木町農協婦人部の組織が作っています。
※岩木町農業協同組合婦人部「ふるさとの味をつくる会」
TEL0172-82-4728
この加工場には大小数十個の樽が常時置かれていますが、
野菜を切るのも、漬物を漬けるのも、全て手作業で行われています。
津軽の冬は、冷え込むときは氷点下の寒さですが、
朝早くから、寒い工場の中で、冷たい水を使って作業しています。
岩木町を中心とした津軽地方の野菜を使っているので素材は安心。
グラム単位で塩の分量と味の違いを検証しているので品質は安定。
そして手を真っ赤にしながら手作業で漬け込む愛情。
「昔食べてた漬け物ってこれだよなー」
そんな懐かしい気持ちなってしまう、優しい優しい味の漬け物です。
冬の長い北国青森では、
この季節の暮らし方はとても重要な問題で、
昔は食料、特に野菜の確保は重要な問題でした。
そこで、冬期間の副食として漬物が食べられるようになり、
大きな器にこんもりと盛り付けられた漬物を、
皆でつついて食べるようになりました。
副食として暮らしにとけ込んだ津軽の漬物は、
食べ飽きせず、いくらでも食べれてしまう不思議な漬物です。
ああ、食べたい。 by YOSHIHITO
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