八戸市から旧百石町にかけての太平洋側は県内一のいちご産地。
ここに、甘味と酸味のバランスがたまらない、とってもジューシーないちごがあります。
昔のままで残っている古い品種「麗紅(れいこう)」です。
この品種は、1976年に千葉県で誕生しました。
日本で初めて育成された品種「福羽(ふくば)」とアメリカから導入された「ダナー」を親に持つ「はるのか」の交雑から生まれました。一世を風靡した「女峰」の親となった品種でもあります。
大粒できれいな紡錘型。
イチゴの中で最も赤いと言われるほど鮮やかで光沢がある濃紅色。
あふれる香り。コクのある甘味と成熟した酸味。果汁たっぷりでジューシーな果肉。
忘れていた懐かしい味がするとってもおいしいイチゴです。
ところが、豊富な果汁とやわらかさは輸送面では逆に短所となります。
甘さ重視の新品種が増える中、大量輸送・長距離移動が不可欠な市場流通では評価が下がり、全国の生産量はずいぶんと減ってしまいました。
「麗紅」を一定量生産できるのは、もうここだけなのかもしれません。
「麗紅」の旬は3月~6月。大粒が多い旬の前半は生食で、小粒が増える後半はジャムやケーキにしてお楽しみください。
全国的に大変貴重な「麗紅」ですが、地元のスーパーや八食センター、直売所などでむしろほかの品種より安く手に入ります。
ですから、パック買いでなく、箱買いがおすすめです!
by 義人 (旬になったので、また書いてしまいました。)
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