ここ数年、色んなメーカーから
少しグレードの高い”あんぱん”が作られています。
誰にでも愛される食べ物だけに、
今なお進化しているのだと思います。
ところで、
板柳町で”あんぱん”と言うと「川口のあんぱん」のこと。
近隣に住む人であれば知らない人はいません。
ただ、川口のあんぱんは普通の”あんぱん”とはちょっと違います。
白あんを小麦粉の生地で包んだ上品な和菓子です。
北海道産の豆を用いた自家製の餡を使っているということで、
上品な甘さと、ふんわりとした生地の食感が美味しい和菓子です。
なぜこの和菓子が”あんぱん”なのか?
おそらくはと前置きしながら、御主人の川口健栄さんが話すには、
生地部分は和菓子よりもカステラなどの洋菓子に近く、
餡をくるむ和菓子の製法と洋菓子の生地の製法が組み合わさったもの。
昔は色んな職人が全国を行き来し交流していましたが、
情報の伝達速度の遅い明治期の話ですから、
あんこを「パン」生地でくるむ「あんぱん」の製法が少し違った形で伝わり、
オリジナルの和菓子が誕生したのではないかということでした。
板柳の地で120年以上の歴史を持つ「川口あんぱん」。
板柳という土地で生まれ育まれたお菓子だけに、
この地で食べるとその味も格別です。
by YOSHIHITO
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。