藻川屋は、閉店いたしました。
こちらでご確認いただけます。
http://www16.plala.or.jp/mogawaya/
黒石という街は、
良い意味で時間がゆっくり進んでいるように感じます。
こみせを軸とする伝統的な建物が、
今もなお現存していることが大きな要因ですが、
それだけではなく、
昭和を色濃く残した商店街、温湯温泉の街並みなど、
そこにいるだけで心が安らぐ、私の大好きな街の一つです。
黒石の商店街を北に向かうと、
昔ながらの暖簾と
「たい焼、やきそば、大判焼」の文字が描かれた窓が目に入ります。
二昔くらい時代を遡ったように感じるこの建物の中をのぞくと、
頭に手拭いを巻いたおじいさんが、
たい焼きの鉄板をひっくり返している姿が目に入ります。
ここが黒石に行くと必ずと言っていいほど立ち寄ってしまうお店、
「藻川屋」です。
藻川屋の店主高橋さんは、
昭和35年に北津軽から黒石市に移り住み藻川屋を始めました。
自分が以前住んでいた地名を屋号にしたそうです。
尻尾の先まで自家製のあんこが入ったたい焼きが自慢で、
「これからも尻尾まであんこをいれてくよ」と笑いながら、
年中無休で今日もたい焼きを焼いています。
馴染みのお客さんがやってきては10個、20個とまとめ買いしていく、
地元の人々に親しまれているお店です。
また、ここの焼きそばは通称「黒石焼きそば」と言われるもので、
平打ち太麺が特徴です。
ソースをたっぷりかけて食べると、
ふんわりとして柔らかな、懐かしい味わいが楽しめます。
この味を懐かしんで、東京まで持って帰る人もいると言います。
最近は雑誌に取り上げらることも多く、
以前よりもお客さんが増えたということで、
高橋さん曰く、大好きなお酒を控えながら、
今日もたい焼きを焼いています。
by YOSHIHITO
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