若き日の太宰が暮らした「弘前の家」
弘前市御幸町に移築復元を進めていた弘前市指定有形文化財「旧藤田家住宅(太宰治学生時代の下宿)」が公開されたと聞いて行ってきました。
【建物の建築】
旧藤田家住宅は、藤田豊三郎氏の住居として大正10年に建築されました。
建築の際には新しい材木によらず、元碇ヶ関村長の家を移築したと伝えられています。
近年古い民家が解体されていく中で、旧藤田家住宅は大正時代の特徴ある面影を残す数少ない建造物の一つとして市文化財に指定されました。
【太宰が下宿】
旧藤田家住宅には同家の遠縁にあたる津島修治(太宰治)が官立弘前高等学校在学の昭和2年~5年までの満3年間下宿していました。
修治の居室となった2階奧の6畳の部屋は当日の面影をよく伝えています。
使用した机なんかもあります。
ふすま一枚隣の部屋は当時中学生だった藤田家の長男本太郎氏が使用していました。
当時の修治から小説を読んで聞かせて貰ったり、チェスを楽しんだりと、親交を結んでいたのだそうです。
【文化財の集積地へ】
すぐ近くには重文「旧弘前偕行社(弘前女子厚生学院)」もあり、ちょっと離れた旧制弘前高校外国人教師館も含めて、ちょっとした建物探索したくなるスポットになってきました。
byなおき
◇「太宰治 まなびの家
(市文化財「旧藤田家住宅」)」
住所:弘前市御幸町
(旧弘前偕行社の近くです。)
開館:午前10時~午後4時
(休館日は年末年始)
入館:無料
駐車:車4台ほどおける駐車場あり
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