藩政期に南部藩随一の商港として栄えた野辺地町には、古くからカワラケツメイを乾燥させ「お茶」として飲む習慣があります。
カワラケツメイとは、薬効が「決明(エビスグサ)」に似ていて河原に生えるからこの名が付いた一年草で、成分は、全草中に少量のアントラキノン類やフラボノール類を含み、利尿、緩下の効果があるといいます。また、これを刻んで乾燥させたものは生薬「山偏豆(さんぺんず)」として利尿促進や滋養強壮、鎮咳などに用いられます。
最近では、「カワラケツメイの抽出物『カシアポリフェノール』に抗肥満効果がある」という研究報告が科学誌に掲載され、注目を集めるようになりました。
その昔は、各家庭で栽培したり採取したものだったようですが、現在は、けつめい茶を商品化している野辺地町物産開発企業組合の組合員だけになってしまいました。
ほんのりとした甘さに素朴な香り。少し炒った方が飲みやすく効き目もあると言います。
かつて大店の旦那衆が愛飲した「けつめい茶」は、現代の旦那衆にも飲んでほしい、自然派の健康茶です。
◆(左)けつめい茶(3g×15袋入り)急須にティーバックを入れ、熱湯を注いで2~3分置いてから飲みます。煮出す場合1リットルに2バックが目安。米1合の茶粥には水量に応じて2~3バック。
◆(右)けつめい茶(190g)いつでも手軽に飲める缶入り。開封後は、缶特有の渋みが出るので、茶碗に移して飲んでください。冷やしても温めても。
※青森ジモティー1「りんご茶」はこちらです。 by 義人
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