スッキリしない天気が続く毎日ですが、
りんご園では今日も、
真っ白な”頬かむり”の女性達が忙しそうに働いています。
その”頬かむり”、ちゃんと見たことありますか?
長年の経験から生まれたこの”頬かむり”には、
実はなかなか気づかない工夫と個性があったんですよ。
頬かむりの基本
頬かむりは、大きなツバのついた帽子の上から、三角に折った白木綿をかぶり、長方形に折ったもう一枚の布を顔をかくすように組み合わせ、ちょうど目の部分だけを出すのが一般的です。
素材いろいろ
頭からかぶる布(呼び名がないらしいのでとりあえず”ふろしき”と呼びます。)は白木綿で共通していますが、顔をかくす布(これも勝手に”顔かくし”と呼んでおきます。)は昔ながらの日本手拭いだったり、薄手のタオルだったり、ガラのついた大ぶりなガーゼだったりと様々。自分に合った楽なものを使っているのでしょうね。ガーゼ地のものはデザインも豊富でした。
つけ方いろいろ
そして顔かくしの付け方。ふろしきの内側に巻くウチマキスタイル、外側に巻くソトマキスタイル、ふろしきだけのオープンスタイルがありました。
さらに面白かったのは、その結び方にも工夫があるところ。
顔かくしの両端を直接結ぶオーソドックスバージョン、
両端の角を束ね髪の毛を結うように可愛らしく輪ゴムでとめる輪ゴムバージョン、
つけはずしが楽なように選択バサミではさむだけの洗濯バサミバージョンがありました。
(↑ 左はガーゼ・ソトマキ・ゴムバージョン、右はテヌグイ・ソトマキ・センタクバサミ・バージョンです)
頬かむりをしている方々にはごく当たり前のことなのでしょうが、
初めて間近に見せてもらった私は、
その着こなしのこだわりと美しさにとても感心してしまいました。by 義人
※文中のスタイル、バージョンの名前は便宜的につけた仮称です。本当の呼び名が分かる方は是非教えてください。
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