WANTED 「たぬきケーキ」を探せ! WANTED
世界中の有名店で研鑽し、凱旋したパテシエたちが日本中で腕を競い、新しい食材にチャレンジし、洋菓子の流行を作り、よりファッショナブルでより洗練され、より心をくすぐる味を作り出す。
こんな芸術作品とでも言えるようなケーキや洋菓子が手に入る環境になってくると、逆に何故か恋しくなるのが、昔食べたあの懐かしい「バタークリーム」の味。
年に1,2度、クリスマスや誕生日に食べたケーキのあの「バタークリーム」の味を思い出すと、一緒に燃やしたロウソクの味や匂いと一緒になってセピア色になってしまいます。
当時のケーキ屋さんは、いちごのショートケーキ、サバラン、バナナボード、プリンアラモード、モンブランといったラインナップでしたが、その中でも子ども達に人気があったのが、この「たぬきケーキ」でした。
ケーキ生地の上にバタークリームを乗せ、チョコレートでコーティングをする「たぬきに似せたケーキ」ですが、その愛くるしい顔つきとチョコレートとバタークリームのゴールデンコンビの味は子ども達を魅了してきました。
しかし時代を経ていく毎に、ティラミスのような流行のケーキが出れば、ガラスケースの中でまた一つ・・と取って替わられ、以前の定番商品が、今の美しくて上品なケーキにその席を譲り、いつしか「たぬきケーキ」も、私たちから姿を消していきます。
そして・・・、気がつけば、たぬきケーキを探すことがとても難しい、そんな状態です。
そんな中にあっても、ここ青森県はたぬきケーキのサンクチュアリ。
まだまだこの「絶滅危惧種」が生息しています。
あの懐かしさに俄然やる気十分となり、あちこち探してきました。
ありました、ありました。
県南、青森市内に主に生息していました。
顔立ちもぞれぞれで、耳のスライスアーモンドにまでチョコがかぶる、かぶらないまで違っています。
上目遣いのひょうきん顔や人を小馬鹿にしたような顔など個性たっぷり。
こちらのブログにも発見!捕獲?情報が出るなど、いよいよ「たぬきケーキを探せ!」ブームの予感を感じさせてくれます。
食べるのをためらわせる愛くるしさと、あの懐かしいバタークリームのノスタルジー。
発見情報を「まるごと青森」でもお待ちしています。 byなおき
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