本州最北の下北半島。その北の沖「津軽海峡」は、潮の流れが絶えず速く、魚の養殖は無理だと言われる海域。その津軽海峡で魚の養殖に成功した男達がいます。
イカ漁が衰退する中、「内海のない大畑でも『つくり育てる』漁業ができないか」と奮い立った北彩漁業生産組合の7人です。
北彩漁業生産組合が育てているのは『海峡サーモン』 。『海峡サーモン』とは津軽海峡で育てたサーモントラウトの商品名です。サーモントラウトとは実はニジマスのこと。サーモン(鮭)とトラウト(鱒)がくっついた不思議な名前ですが、淡水で養殖したニジマスを海に降ろし降海型として育てたものがサーモントラウトと呼ばれています。
北彩漁業生産組合では、二年間淡水飼育したニジマスの中から、大型の雌だけを選別し、荒々しい津軽海峡の中で豪快に育てています。荒波にもまれたその身はよく締まり、肉の弾力はあのサクラマス以上とも。そして上質な脂。清らかな海流で育った海峡サーモンの脂は、上品でしっかりとした甘味があり、一方で驚くほどあっさりとしています。
スーパーでたまにみかける「サーモントラウト」は多くがノルウェーなど外国産。国内のニジマスはほとんどが淡水養殖なので、津軽海峡で育てたおいしい『海峡サーモン』は、とてもとても貴重な国産のサーモントラウトということになります。加工商品は一年中お取り寄せ可能ですが、鮮魚として出回るのは6~7月だけ。今が旬の海峡サーモンを極上の塩焼きで是非味わってみてください。 by 義人
※お得な「海峡サーモン即売会」は、大畑漁港で、毎週日曜日の朝8:30から売り切れまで。希望者にはその場で卸してくれますし、地方発送もしています。
例年は7月最終日曜日まで開催するのですが、今年の場合、7月23日の日曜日で売り切れとなってしまう可能性があるそうですからご注意ください。
サクラマスについてはこちらの注意事項もご覧ください。
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