今年は7月23日 土用丑の日
白神山地の水が注ぐ、津軽の母なる川「岩木川」。
この岩木川と日本海とが交わるのが「十三湖」(じゅうさんこ)です。
十三湖は、満潮時に海水が流入し、干潮に「岩木川」から栄養のある淡水が入り込む、シジミにとっては「最高」の生息環境でもあります。
この十三湖の「大粒しじみ」は、土用の時期にうまみがピークとなります。
夏は産卵期。
可食部が一番大きくなるのは7~8月。
もっとも食べ応えのある季節です。
「土用丑の日」になぜ「しじみ」?とお思いでしょうが、昔から「しじみ」は肝臓病に良いと言われてきました。
夏はどうしても暑さのため、飲み過ぎなどになるもの。
こうした弱った肝臓を「しじみ」は守ってくれます。
理由としては、しじみの中に含まれる各種アミノ酸やビタミンB12などの働きによるものであると言われています。
そんな「しじみ」のことを思うと、青森県なら、まずコレでしょう!
しじみラーメン。
十三湖を見下ろす十三大橋たもと”ドライブイン・湖畔の宿「和歌山」”は、しじみラーメンを作った元祖のお店です。
しじみラーメンは、基本的には塩味のようですが、実は、少しの白みそを加えて味作りをしているのだそうです。
十三湖を訪れるお客様からの一番人気は、「特製 蜆(しじみ)ラーメン」(1000円)。
大粒の大サイズの貝をふんだんに入れたもので、ぷりぷりのしじみの身がおいしい。
ドライブイン和歌山のしじみラーメンの特徴は、十三湖のしじみの中でもいいしじみを使っていることなのだそうです。
身をほじっては、スープを飲み、麺を食べ、また身をほじっては・・・。
結構忙しいのも、しじみラーメンの特徴。
もちろん食べ終わりは、”完つゆ”です。
スープが肝臓にいいんだ、という言い訳のような呪文は、おいしくても身体のため!と踏んでいたブレーキを、気持ちよく、アクセルに踏み直させます。
しじみラーメンに限って言えば、「夏の味が最高」との事。
冬のしじみは寒しじみと言われ珍重されますが、脂ののりはいいものの、スープの味を決めるしじみのエキスの出が夏に比べ少ないのだとか。
だから、しじみラーメンも夏が「旬」なんですよ。 byなおき
おいしい「しじみ汁」の作り方【必見ですよ】
十三湖で長年しじみ汁を提供している老舗「和歌山」特製
「しじみ汁」レシピ
しじみ汁(4~5人分)
(材料)
①十三湖しじみ貝500g
②水1,000cc
③だし昆布
④塩10g
⑤白みそ10g
※④と⑤をあらかじめ少量の水かぬるま湯で溶かし、よく合わせておきます。
1 鍋に②水と③だし昆布をいれて沸騰させます。
沸騰したら鍋から③だし昆布を取り出します。
2 ①十三湖しじみ貝(砂出しなどの準備は下記のとおり)を1の鍋に入れます。
3 鍋の中でしじみ貝が開き出すごとに青白いエキスがゆらゆらと出てきます。
4 沸騰させながら、鍋の中のアクを取り、あらかじめよく合わせておいた④塩と⑤白みそを入れながら、塩加減をお好みで調節し、味を調えます。
5 火を消して、お椀に盛りつけて出来上がりです。
6 お好みで刻みネギなどを飾っても結構です。
☆☆☆☆ 生しじみ貝の砂出し ☆☆☆☆このテクニック!
①しじみ貝を3~5時間、水1リットルに対して、塩10グラムの割合で溶かした水につけて砂出しをします。(気温にもよりますが、あまり長時間水につけると、貝のエキス分が出て、水が濁ります。味が落ちてしまうので注意しましょう。)
②砂出しが終わったら水できれいに洗い、水切りをして冷蔵庫に保管しましょう。
水切りをしたしじみは、冷蔵庫に6時間程度入れておくとさらにうまみが増します。
いままでこの「砂出し」をしていなかった方がこれをやると、何倍もおいしさが上がったような感覚になりますよ!
しじみラーメンを食べた後は、ぜひ、生のしじみのご購入をオススメします!
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。