黒石やきそば2 黒石の底の深さを感じます。
黒石にある20軒を越えるやきそばを出すお店。
リストを見ただけで胃袋の限界を感じ、どういう順番で廻ろうかな・・、
と思案していたところに市役所のある方が来てくれて、
自分なりのお薦め店に◎を付けてくれ、俄然やる気に。
その中でも、懐かしいんだよなあ!と言ってくれたのが、
マルタフルーツストア。
果物屋さんで焼きそば?
うっ、侮れない、さすがは黒石、と思いつつ意気揚々と車を走らせ、
りんご試験場の手前だ、と言われてあたりを通るものの、すぐに試験場。
また戻って探して、どうも見つからない。住所はここらへんなのにな。
おかしい、おかしい、焼きそばやさんがない・・・。
・・と思って、朝早いのに開けていた一軒のお店に入り、その店の場所を聞くことに。
背の低い入口、薄暗い裸電球の店内。
壁一面、床一面に置かれた商品。
「いったいここは・・」と昔どこかでみたような光景に記憶を辿る。
やさしそうなお店のおばさんに、「この辺で美味しい焼きそばを売っているところがあるって聞いたんですけど、わかります?」
すると、おばさん、ニヤッ。
「ここだよ!」とおもむろに発泡スチロールの箱を開けると、そこには「黒光りした」焼きそばが。
まだまだほっかほか。
「小さいのは100円、大きいのは200円だよ。」と言われて、この後4軒は行きたい私は100円のをゲット。
丁寧に包み、お箸まで入れてくれたおばさんに感謝しつつ、周りを見渡すと、たくさんのおいしそうなお総菜屋が並んでいる。
昭和40年代にタイムスリップしたようなお店のこんな小さな発砲スチロールに入っている焼きそば。
どう考えたって知っている人にしかわからない。
焼きそばのフタを開けると、中味は細かく切った玉ねぎだけの超~シンプル。
やさしい酸味を感じさせるソースは、ムッチリの麺に負けない。
焼きそばのルーツを思わせるような味。
黒石の製麺所から生麺を手配し、それをこちらで茹で、焼きそばを作り、6時30分には店を開ける。
焼きそばの味とこの店の雰囲気。
そしてフルーツストア。
その後も何度も通っているお気に入りの一店です。 byなおき
【これまでの黒石やきそば】
2006年08月17日黒石のやきそば(秋元やきそば)
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。