秋の深まりとともに・・・柿の季節 ”柿衛門” こがねさわ
昨年の今頃、まるごと青森の義人は、チャンスを見つけては南部町(旧名川町)へ出かけ、木になった妙丹柿、軒下に吊された妙丹柿の写真を撮り続けていました。
その間、ワタシは?、弘前は土手町へ。
柿のお菓子のお話を伺いに・・・。
秋は柿。
柿と言えば、まだ社会人に成り立ての頃、上司にお酒の飲み方をきっちり教えて貰う機会がありました。
もう退職された方ですが、その当時はテレビでプロ野球を見ながら(2時間という意味ですよ♪)、一升開けてしまうほどの豪傑。
そんな方でも酔ってはいけない酒宴の席では、
結構メーターが上がってきたな、と思ったら、
①トイレに行ってつま先立ちで10秒。
②①ができたら、戻ってお酒をもう一杯。
③飲み終わってたら、またトイレに行ってつま先立ちで10秒。
④③ができたら、戻ってお酒をもう一杯。
⑤そしてまたトイレ。10秒立てなくなったら、お水をコップで一杯飲んで30分休憩。
⑥そしたらトイレに行って10秒。できたら戻ってお酒を一杯・・・・。
自らの状況を管理しながら大切な場面を乗り切るとてもストイック?な飲み方ですが、大事な酒宴での心構えを教えていただきました。
さらには、「次の日に大事なことがあるとき」の極意として、酔って帰ってたら水を飲んで、そして「干し柿を2つ」食べて寝る。
このことを守ること、との教えでした。
そこから早速、実践するワタシ。
この干し柿2つの効き目は驚くほどで、そこからしばらくは寝る前の干し柿2個で驚異の回復力。
ワタシの中ではこの教えもあって「秋は柿」(笑)
そんな柿のおいしいお菓子があると聞いて伺ったのが上土手町にある「こがねさわ」。
こがねさわの「柿衛門」が生まれたのは、今から10年ほど前。
日本海側にはいろいろと干し柿を使った銘菓があるが、弘前には柿を使ったのは「あんぽ柿」程度。
何とか弘前に柿を使った菓子を作りたいと試行錯誤を重ねますが、干し柿には柿の濃厚な甘味が備わっており、なかなか菓子にするには難しく、何度も職人が努力と工夫を重ねて生まれたのが、この「柿衛門」です。
柿本来の甘味に合う「黄身あんこ」を中に詰めたことで、干し柿にはないしっとりとした食感が生まれ、さらに柿の甘さを上品な風味に変えてくれたようです。
さらには仕上げに表面に薄く羊羹をかけ、つやとつるんとした食感を得ました。
干し柿よりも柿衛門を食べたい、と地元で人気の商品となり、今ではこがねさわでも一番の人気商品になっています。
いよいよ、干し柿の季節。
そのままで干し柿をいただくのもよしですが、こうして職人が上質に仕上げたお菓子をスローにいただくのものよしですよ♪
byなおき
※上土手はホント素敵な散歩道になりました。歩くのが楽しくなります。
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