今は大人が盛り上がります!
先日、取材の同行で弘前へ。
津軽の当物駄菓子を作っている佐藤製菓さんへ行ってきました。
今日のメインは、「いも当て」です。

当物(あてもの)って何?という方のために。

津軽の駄菓子は、板紙に張り付けた「くじ」を一回○○円で引き、「親」と書かれたくじを引くと大きなものが、「子」と書かれたくじを引くと小さな物が当たる、いわゆる「当物(あてもの)」の駄菓子です。
この駄菓子を目当てに当時子ども達は毎日少しのお小遣いを貰い、「大きい物をあててやろう!」と射幸心いっぱいで駄菓子屋に行き、くじをめくっては一喜一憂していました。
もちろんワタシもその一人。
ワタシの中で一番好きだったのが、この「いも当て」です。

わかりやすく言えば、「焼き芋」に似せた「あんドーナツ」なのですが、中のあんが「黄色」なのも「焼き芋」に似せた証拠です。
「親」が当たると、この大きな「いも菓子」を半分にして、中の黄色あんが見えるようになったものが当たります。「子」だと小さな物を半分にしたものが・・・。2倍以上違うのでは。
あんの甘さとドーナツ部分の食感と香ばしさ。油で揚げたコクもあり、駄菓子の中でも腹持ちがいいものだったので、予算が許せば、2~3回はくじを引いていました。
おいしくて、腹持ちがよくて、食べた感満点のこの駄菓子。できれば「親」を当てたい!
こう思う子ども達が、目をキラキラさせながら、くじを引く。
そんな想い出深い「いも当て」で、勤務時間終了後、有志で盛り上がってしまいました。
佐藤製菓は、この「いも当て」を初めて作ったお店です。
もともと大王や糸引きなどの当物駄菓子文化のあった土壌の弘前で、あんドーナツをいもに見立て、板くじを使って駄菓子としました。
そのおいしさも手伝って津軽一円にこのいも当ては流通されていったのだそうです。

いまでも小麦、テンサイ糖やつなぎのデンプンいった主要のものは国産材料です。
職人が全て手づくりして作るものなので、昔からの材料を使わないと難しいのだそうです。
職人の手づくりの少量生産、そして厳選素材。
どう見たって「高級菓子」です(笑)。
以前にもこのブログで書いたので躊躇したのですが、小さな頃から好きだったこの「いも当て」が、実はこんなにスゴイものだったかと、改めて感動したので、また書いちゃいました。 byなおき