白鳥はガンカモ科の渡り鳥。
10月から11月にかけて、青森県内のあちらこちらに飛来し、
真っ白な冬の青森をさらに美しく演出してくれます。

県内で飛来数が最も多いのは青森最大の湖「小川原湖」。
国の特別天然記念物に指定されている平内町浅所海岸や、
むつ市大湊海岸、藤崎町平川、おいらせ町間木堤、十和田湖などにも多数渡来し、
可憐な鳴き声や人なつこい仕草で私たちを楽しませてくれます。
”白鳥”と一口に言っても種類はいろいろ。青森に渡来する白鳥は主にオオハクチョウとコハクチョウです。その名のとおり体の大きさが違うのですが、個体差があり絶対的ではないので、クチバシの黄色部分を見て区別するといいます。
黄色部分が大きく鼻孔にまで達しているのがオオハクチョウ、小さくて鼻孔に達していないのがコハクチョウなんだそうです。機会があったらよーく観察してみてくださいね。
愛嬌たっぷりのつぶらな瞳。長くて美しいしなやかな首。真っ白でつややかな流線型ボディ。ただ見ているだけでも飽きることはありませんし、エサでも与えた日には、愛情メーターが振り切れてしまいます。
そうそう、冬空にきれいなV字型で飛行する白鳥たちを見かけることがありますが、その速度はなんと時速100キロメートルに達するのだとか。すごいですねー。
青森では白鳥はもっと身近なところにもいます。この写真は県の某公共機関のエレベーターの天井。さすが1964(昭和39)年に「県民鳥」に指定されているだけのことはあります。

そしてこちらは、みなさんもよくご存じの青森県警。1977(昭和52)年に青森県警のマークに定められ、パトカーと一緒に私たちの生活を日夜見守り続けています。

お酒を飲む機会が多くなる季節です。
”飲んだら乗らない””乗るなら飲まない”を肝に命じて、
こちらの白鳥さんのお世話にはならないよう十分気をつけましょう。
by 義人