先日、お客さまをご案内して、温川山荘へ伺いました。
温川温泉は、十和田湖から黒石・弘前方面へ向かう「十和田西線」と呼ばれる
国道102号線ぞいにあって、十和田八幡平国立公園内の原生林に囲まれています。
対岸で車を降りて、浅瀬石川にかかる吊り橋を渡って、「温川山荘」へ向かいます。
この温川温泉にゆかりのあるのが、小説家吉川英治。
昭和5年頃、新聞連載中の『鳴門秘帖』の執筆に詰まり、ここを訪れ、
10日ほど滞在します。そのとき書いた小説が『万華地獄』。
その後も滞在して代表作『宮本武蔵』の構想を練ったと言われています。
渓流沿いのブナの原生林に囲まれた露店風呂は、
緑の時期、木漏れ日の中で渓流の音を楽しむのもステキですが、
冬には、紅葉も終わり葉が落ちたブナの枝の間から、
こぼれ落ちるような星空を見上げる夜の露天風呂もステキですよ。
外の寒さも、あったかい温泉に入ってしまえば、平気です。
ここ温川山荘は、「日本秘湯を守る会」の会員旅館ということは
知っていたのですが、スタンプ帳があるのは知りませんでした。
これがそのスタンプ帳です。折り畳むと、はがき大のサイズです。
日本秘湯を守る会会員旅館に泊まると、スタンプを押してくれます。
これを10コ集めると、スタンプ帳に押印されている中の1軒に
1泊、ご招待してもらえます。
つまり、気に入ったお宿に、また行けるんですよ。
スタンプ帳の有効期間は、最初のスタンプを押したときから3年間です。
私もスタンプを押してもらいましたが、
それぞれお宿ごとのオリジナルだそうで、
つい見とれてしまうできばえです。
私たちが伺った日、先に到着していた男性のお客さまがいらっしゃいました。
女将の速水さんとも、親しそうにお話されていたので、
あとで、「常連のお客さまですか?」とお聞きしたところ、
「実は、あのお客さまは、スタンプ10コ集めたご招待のお客さまなんですよ」
とのこと。
あちこちまわって、一番気に入ったのが、温川山荘だったのでしょうね。
私のスタンプ帳は、温川山荘と、蔦温泉の2つ。
青森県内は、あと八甲田にある「猿倉温泉」と「谷地温泉」。
スタンプ10コ集めたら、ご招待はどの温泉にしようかなあ・・・
なんて、今から楽しみにしています。
温泉好きの皆さま、ぜひ、スタンプ帳を手に入れてみてくださいね。
byひろぽん
*スタンプ帳の利用については、こちらをご覧ください。
<日本秘湯を守る会>
http://spa.sakamaki.ne.jp/hitou.htm
*会員旅館への直接予約、朝日旅行会を通じての予約・クーポン券での宿泊が
スタンプ押印の対象となります。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。