青森市は「寿司の街」と言っていいほどお寿司屋さんが数多くあり、
家族連れにぴったりなところから、
自分の味覚を職人と勝負するかのようなところまで、
バラエティに富んだお寿司屋さんは、
青森を代表する味覚の一つと言っていいと思います。
青森市文化会館の裏手にある”秀寿司”は、
むつ市に本店を持ち、
独自のルートで下北の素材を仕入れているお店。
大間のマグロや大間のウニなど、
なかなか手に入りにくい素材もありますが、
「青森の寿司屋だから」ということで、
できるだけこういった素材を使っています。
ここで、見つけた驚きの一品が「フジツボ軍艦」。
フジツボは青森ならではの食材で、
ホタテの貝殻などに付着したミネフジツボが成長し、
4~5cmの大きさになると食べ頃です。
通常は茹でていただきますが、
カニともエビともつかないその味は正に珍味。
殻の中に残る汁を飲むのが最高に楽しかったりもします。
ある日、この店で、
青森の珍味の王様フジツボを使って、
軍歌巻きを作っていると聞いた時は驚くしかなく、
是非食べたいとお願いし、食べさせていただきました。
軍艦の上に、爪を切り落としたフジツボが二つほどちょこんと乗っていて、
爪をどかせてフジツボ軍艦を口に運ぶと、
口の中にフジツボのあのカニともエビともつかない味が広がり、
ああ、フジツボにこんな食べ方があったのかと感動してしまいました。
横にはフジツボの殻も添えられており、
あの汁も余すことなく味わえます。
また、ここには、
いくら、うに、ほたての三色丼に、
やはりフジツボが二つちょこんと乗っかったフジツボ丼もあります。
青森らしい丼をフジツボでさらに青森らしくした一品。
こちらもなかなか素敵です。
by YOSHIHITO
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